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ぬこまとillust自由帳(´・ω・`)

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◇忘念のザムド

2009.02.08
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テーマ:アニメ!!(3771)
カテゴリ:◇忘念のザムド
『亡念のザムド』26話(最終話)『大きな石と少女』。

名前。皇帝に自らの名を与る事で、自分の存在と引き換えに場を収めた、アキユキ。

人柱。自己犠牲の精神で、1000年に一度のジェノサイドを止めた、ナキアミ。

最大の悲劇は回避されましたが、だからと云って全て解決、みたいな安いエンディングを迎える訳でも無く、人の営みはこれからも続くと云う流れに、好感が持てました。ナキアミを失ったヤンゴの口汚い『あいつらが死ねば良かった』と云う台詞は、悲しくて反発もする気持ちも有るのだけれど、凄くリアル。恨みが綺麗さっぱり流れるなんて云うご都合主義は、其処には存在しません。だって人と云うものは、あっちへフラフラこっちへフラフラと、少し良くなったりまた少し悪くなったりと、揺れながら少しづつ前へ進む(事が出来たら良いなと云う期待を持っての)…存在だと、私は思うから。

この最終話も少し難解で、1度の視聴では理解出来ない部分も有りましたが、多分、不明な点は不明の儘でも良いと云う、余韻を残す感じなのかな。この作品が常々云ってきた『考えろ』を、視聴者にも求めているのでしょう。

『皇帝万歳』と死ぬシーンを差し込む辺りは、乙女オジサンさん(←制作者)の歪んだセンチメンタリズムw

アキユキが名前を手放し自身を喪失した事を、子供時代に迷子になった出来事とダブらせて魅せる演出は、凄く素敵でした。彷徨い立ち尽くす感じが何とも云えない雰囲気で、其の迷える魂を諭すナキアミと、語りかけるハルの声。故郷の尖端島の丘が、今の彼の魂の居場所。

後半の全てを使い、9年後の皆の其の後を丁寧に拾い上げていました。ヒノキ丸が雷魚に似ていたのは若しかしたら…。そうだとすると、以前の伊舟とユンボの喧嘩も別の視点で見る事が出来ますね(笑)。ナズナと垣巣の面倒を見るリュウゾウは、抗いと赦しの中で生きて行くのでしょう。揺れてる彼、らしいです。ツンデレなプロイは可愛かったですw 伊舟は過去に縛られる生き方になるのでしょうか。仕方が無いかな、大事な人を2人も胎洞窟に囚われて仕舞ったのだから。アクシバがコバコの姿にナキアミを重ねる件は、私も切なかったです。二度と会えない、いえ、千年後だもの。ヤンゴはあの斜に構えた感じからして、この9年間大変な思いで生きてきたのだろう事は、想像に難くありません。9年は、短くも有り、長くも有り。

ハルは極東自治区で先生になり教鞭を執るのですが、何気に黒板の内容がエウレカ世界と通ずる感じです。竜神文明とか赤宙石とか、共有出来そうな世界観。そして9年の時差を経て、アキユキの帰還。9歳差。女性が9年を待ち続けるのは、正直、大変だと思います。其れにしても、あの石化し頭を抱える姿は、見ていて胸を掴まれました。正に、『嘆き』其のもの

BAD-ENDになるかと思いきや、まさかのHAPPY-END。けれど、私の胸の中はスッキリとした気持ちとは違う、何か別のもので埋め尽くされていました。

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総括。

確かに、エウレカとナウシカの面影を色濃く残した作品だと思います。制作者が同じと云う事も有るのでしょうが(エウレカのスタッフやジブリスタッフの参加等)、制作者側の気持ち的にも、リメイク・パラレルと云った『気構え』が有ったのではと感じました。模倣と云うよりは、前回出来なかった事、云い足りなかった事、横槍で邪魔された事を、今回こそはと云う気持ちが有ったのかなと、何となく勝手に想像して仕舞います。

作画は毎回、本当に素晴らしかったです。飽きさせずに絵で魅せてくれました。前回の25話の戦闘も、良く動く格好良い絵でした。OPも良く動きセンスも有り、design的にもハイレベルでした。

物語も毎週楽しみに視聴しました。変に煽る展開が無いのに次週が楽しみと感じさせるのは、物語其のモノの魅力・力でしょう。けれど、何て云うのかな、配信後直ぐに視聴したいとは思わなくて、気持ちが落ち着いている時で無いと視聴する気分にならない…そんな作品でもありました。

ただ、回ごとに主だった人物がコロコロと変るので、誰を目安に視聴して行けば良いのか、凄く見辛くて、感情移入が出来ませんでした。ある時はアキユキ、ある時はナキアミ、ある時はハル、ある時はヤンゴと、しょっちゅう変わるのです。これは少し残念かな。

其れから、ザンバニ号は何故レジスタンスをしていたのかとか、北政府と南大陸自由圏との関係性とか、殆ど出てこない南大陸自由圏本体の話とか、判らない儘です。ですが多分、制作者側としては其の部分はさして大事な事では無いのでしょう。

そしてこの作品は、所謂ヒダリ寄りの作品です(昨今増えてきている似非とは別モノです)。ですから権力への抗いや、罪への赦しといったモチーフが鏤められています。南大陸自由圏や北政府といった権力に対しての抗い、差別への抗い、垣巣の逡巡と罪の意識とか、(尖端島の人からみたら)罪(テロ)を犯したナズナへの赦しとか、軍に属するとは如何云う事なのかとか、宗教と云うものへのまなざしとか、浄化と云う虐殺より自己犠牲を持っての共生とか、あらゆるレベルで抗いと許しが沢山出てきます。

個人的には、普遍的且つ象徴的な意味での『権力への抗い』や『赦し』と云うテーマは、寧ろ好きなのですが、其れらを露骨な一方的視点で見た史実や歴史事件と関連付けるものは、少し苦手です。其れも団塊の世代的マゾヒズムなモノは、可也…です。折角の良いテーマなのだから、そう云う押し付けな表現が無ければ、もっとこの作品はクリアに良くなったのではと思いました。

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絵の話。

ナキアミです。25-26話の髪を下ろしたバージョンです。矢張り、似ていないです。前に描いた絵の方が似ているかも…。ザムドの絵は今回を含め3枚書いていますが、中途半端なものばかりかな。

---2009.02.08. 13:30 up ---






Last updated  2009.02.09 09:10:19
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2008.12.06
テーマ:アニメ!!(3771)
カテゴリ:◇忘念のザムド
奴隷となったアキユキは、名前も言葉も顔も失い、お婆さんに買われた様です。北政府内のホスピスみたいな所でしょうか、この場所は。少女の様な瑞々しさを持ったお婆さん。年を取ると子供に戻るのかな、人って。

途中、ラジオで流れる北政府の政権放送の宗教講話が、意味深。『敵について』。言葉遊びと取れば其れ迄だし、その気になったらずっと思考で遊べる様な、ロジック。因みに話しているのが、ヒルケン皇帝@古谷徹さん。@古谷さんの声がもの凄く合っています。凄く不思議でトリッキーな感覚。良く判らないけれど、政教合致した独裁国家と云う感じかな。ホント、意味深。

そして、期待を裏切ったのが(笑)、垣巣中佐。以前7話の感想で『制作者が、この人に何をさせるんだろうと云うのが、下品な私の個人的興味の有り所。』と書いたのですが、ハルに対しての執着と、16話時点での『あの』煽った予告、てっきりハルが凌辱されるのかと思っていました。私の下品な期待は思いっきり裏切られました。この手の作品を扱う制作者なら、其の位のエグい事を『彼』にさせると思っていたので。逆に云えば、この制作者はまだ其処まで『魂』を売り払っていないと云う事かな。自身の物語に対して。エンターテイメントに対して。其の辺が、某ギアスの制作者とは一線を画している感じかな。(←比べる事自体がアレですけれど…) 其の心意気に敬意を表して、この思想臭漂ういやらしい作品の印象を、少し持ち直す感じ。

あぁ、一応、勘違いをされない様に云いますが、勿論、凄く面白いですよ、この作品

『亡念のザムド』17話『子羊とオボロ月』。

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宗教って、何なのでしょうね。

私は自分の事を、正月には神社に御参りをして、お葬式ではお坊さんに従い、クリスマスにケーキを食べる様な、特定の宗教には傾倒していない一般的な日本人だと思っています。まぁけれど、アレかな。日本古来のアニミズム的な、自然大好き・みんな神様・ありがとうみたいな感覚は持っているかな。例えば道祖神がいるのじゃないのかなとか、例えば大きな森には土地神様が居るのじゃないのかなとか、海とか山とか空とかの大きな存在とか、例えばご先祖様とか、例えば大木は何となく神聖な感じがするとか、例えば長く使っているモノに魂が宿ったりするのじゃないのかなとか、神と云うと少し違うかもしれないけれど、そんな感覚は持っているかな。

けれど世界を考えると、そんなタイプの人間は少なくて、何かしらの特定の宗教に属している人が多いのが現状。そして、其の宗教が争いの種の一つになっています。

『極論』かもしれないけれど…、宗教って多分、2つの事を補う為に有ると思うのですよ。一つは、生きている今の現状に何かしらの不満(或る人は物質的に・また或る人は精神的に)が有って、其れを心の方面から補完する働き。もう一つは、其の『生』が終わった後に何が待ち受けるのかと云う不安を補完する事。生きている今の事と、死んだ後の事。

どちらにも『不安』が付きまとっているから、やり方を間違えると、他への攻撃や組織の保護に力を入れて仕舞う…。しかも、宗教と云うモノをよりしろにして、一つの思想集団として活動するので、其の結びつきは強固で、狭義で、排他的になりがちです。あぁ勿論、宗教と信仰は違うと思いますよ、根本で

人って、結局『何か』に縛られたがっているのかな。凄く不思議。

そう云えば、映画『マトリックス』で、機械が人を(電力源として)管理する際に、初めは全てを満足させるパーフェクトな夢を見せていたのだけれど、其れだと上手く機能が回らなくて人は駄目になって仕舞うので、あえて苦痛や苦労を其の夢の中に混ぜ込んだ…みたいな事を云っていたと、薄っすら記憶しています。これって、確かに本当なのでしょうね。

所謂生物も、進化の過程ではストレスを与える事が必要、ストレスが有るからこそ、其れを打破する為に進化するって事を、何かで読んだ事があります。単細胞生物を全くストレスの無い環境に置いていても何も起こらないけれど、何かしらのストレスが有る環境に置いてたら、其れに対応する為に、『変化・進化』が始まるのだそうです。単細胞生物では無い人間にも、そういう事が当てはまるのかな。

自由を求めつつも、自らが定義した枠(もしくは枷)の中に所属したいと云うのも何となく判る気がするし…。その枠が広い人は、『人類愛』とか『生きとし生けるもの』と云う感じだろうし、狭い人は『国家』とか『宗教』とか『家族・血族』とかに帰属するし。例えば其れがNARUTOだったら木の葉、とか。ただ其れも『火影』と取るのか、そうでは無くこれから(アニメや漫画で)描かれようとしているものと取るのか、考え方にも色々有る訳で。

何かに所属する意識・所属したい意識って云うのも、人のアイデンティティには何かしら必要なのかな。例えば、其れが国や民族と云うものに基を置いたとしたら、程良い方向へと進めば郷土愛とかでしょうけれど、暴走するとナショナリズム。

と、ここ迄書いて、何を云いたいのか判らなくなって仕舞いました。何を書いているのかな、週末の朝から OLZ...

…まぁ、そんな事を考えさせて仕舞う、作品だと云う事ですよ、この『忘年のザムド』は。

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絵の話。

ザムド(アキユキ)です。気持ちに任せて、アニメ絵にはしないで。

---2008.12.06. 11:00 up ---






Last updated  2008.12.06 12:45:00
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2008.10.19
テーマ:アニメ!!(3771)
カテゴリ:◇忘念のザムド
081019-xam'd-a兎に角、作画は良いです。

『亡念のザムド』7話『屹立 背負うは命か猫股か』。

上手い詐欺師と云うものは、嘘の合間に『真実』も少し盛り込んで、嘘を『本物っぽく』見せるのだそうです。

物語に於いても、リアリティを持たせる為、過去の歴史の一部設定を盛り込んだり、現状の世界情勢とリンクさせてみたり、仮定の未来像を描いてみたり、そう云う手法がよく使われます。

いかにも『旧日本軍』を彷彿させる風貌の垣巣凍二郎中佐を、『尖端島(改称;極東自治区)』へ『故郷に錦』と云うシチュエーションで栄転させ(其のバックグラウンドとして、この地域は、60年前に大国に敗戦し植民地化されたと云う感じ)、そして中央から離れたこの極東の地を(ある意味禁忌的な)ザムド研究の為に使うと云う物語の流れに、何を感じろと云いたいのかな。

しかも、第4話で其の垣巣中佐へ投げ掛けられた言葉、『既に我々はA級なる戦犯だ』 …脚本家は、相当のドSか、若しくはドMだと云う事は判ります。

そんな微妙な『スパイス』が満載の物語ですが…面白いのですよ。物語の雰囲気的は前にも書きましたが、『ナウシカ』+『エウレカ』。大まかな設定は、エウレカに似て居ます。国際郵便船ザンバニ号がゲッコーステイト、アキユキがレントン、ナキアミがエウレカに近い感じかな。其れから、design設定やディティールがナウシカを彷彿させます。南大陸自由圏 vs 北政府の戦争も、或る意味、トルメキア vs 土鬼みたいな感じです(←漫画版ナウシカです)。ジバシリと云う一族(職業?)が出てきましたが、蟲使い(これも漫画版ナウシカです)を思い出しました。

6-7話で暴走した実験体ザムドは、母子なのでしょうね。確か2話辺りで博士がそんな事を匂わせていた様な。ヒルコと云う生き物?(若しくは入れ物?)があって、其れと人とが交わると云うか、融合みたいな感じでザムドに成ると云う感じなのかな。

ただ、ヒルコの存在理由や理屈は誰にも判らない儘、其のシステムだけが、戦争の道具として使われていると云う事実。

それから、ツメバラ峠では期せずして、ハルとアキユキの立場が敵対する様な位置になるのだろうなと云う事は、何となく想像出来ます。ハルが軍に志願した時から、あ、これは危険なフラグだなぁと思っていたので。

其の時、友人でも有り恋のライバルでもあるフルイチの心の有り様は、如何なるのかな。

垣巣中佐の立ち居地が気になる所です。自尊心とか劣等感とか色々なものが混ざった感じ。制作者が、この人に何をさせるんだろうと云うのが、下品な私の個人的興味の有り所。

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こう云う作画が良くて面白い物語を、如何して『普通の設定』で制作してくれないのかなと、少し残念に思います。制作側が『色々』云いたい事が有ると云うのは判りますが、二兎を追う者は何とやらですから。ちゃんと物語の方も、風呂敷を広げたのなら畳んで欲しいです。数多有るこの手の過去作の様に、広げっ放し、投げっ放しでは、勿体無いですから。

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北米で先行放送と云う事も有り、OPとEDがちゃんとした英語の歌だった事にホッとしました。ええと、英語の歌だと云う事にホッとしているのでは無く、発音がまるで駄目な人が歌う英語の歌で無くて良かったなぁと云う意味です。あれは、ホント恥ずかしいので止めて欲しいです。

animationを視聴している海外の方は、OPやEDも意外にもちゃんと聞いています。最近では、海外で放映される場合でも、日本版のOPやEDを其の侭で使用する場合が多くなっています。其処が入り口となり、海外でもJ-POPと云うジャンルでfanが居る様です。だからこそ、聞き取れない程の酷い英語の歌を声高らかに歌われると、凄く恥ずかしい気持ちになります。ですので、日本語、若しくは、聞き取り可能な程度の英語でお願いします、アーティスト様と其れを選ぶ制作者様。

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絵の話。

全然似てません。ナキアミさんは、もっとナウシカ顔です。ざざっと主線を引いて、アニメ塗り。

---2008.10.19. 14:44 up ---






Last updated  2009.04.25 09:25:11
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