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2011.07.27
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カテゴリ:ドラマ
「ガープの世界」 The World According to Garp 1982年 アメリカ映画

監督 ジョージ・ロイ・ヒル
主演 ロビン・ウィリアムズ

 ジョン・アーヴィングのベストセラー小説の映画化ということですが、僕は不勉強で、小説については全く知りませんでした。いい映画だという評判は知っていたので、見てみました。確かに、暗くなりがちなテーマをジョージ・ロイ・ヒル監督(「明日に向かって撃て」「スティング」)の軽快な演出と、ロビン・ウィリアムの笑顔で、明るい家族愛に満ちたお話に仕上がっていました。ネタばれは承知で、あらすじを。

 看護婦のジェニーは、抱いている赤ん坊を見て不思議がる両親に語ります。子どもはほしいけど結婚は嫌だから、瀕死の兵士に自分からまたがってできた子だ、と。父親の顔は知らないけど名前はわかるから、この子はS.T.ガープ(三等曹長ガープ)よ、と。
 高校生になったガープ(ロビン・ウィリアムズ)は、読書好きの少女ヘレンと出会います。ヘレンに作家と結婚するのが夢と聞かされ、ガープは作家を目指します。ジェニーも看護婦をやめ本を書くと言い出し、2人はニューヨークへ引っ越します。ジェニーのシングルマザーの半生を描いた本はベストセラーになり、ガープも作家デビューしたことで、ヘレンと結婚します。
 ガープ夫妻が、長男のダンカンを連れ、一人暮らししているジェニーを訪ねると、多くの女性と暮らしていました。ジェニーの本に共感したフェミニストの女性が集まってくるのです。その中の性転換した元フットボールの選手ロバータとは仲良くなり、その後も家族ぐるみでいろいろとお世話になります。ガープは筆談で話す奇妙な女性たちが気になります。それは、男に襲われ舌を切られた女性エレンを支援するため、自ら舌を切った女性たちでした。
 次男ウォルトも生まれ、ガープの本もベストセラーになり、幸せな一家でしたが、大学の教壇に立っているヘレンは、教え子のマイケルと不倫をしてしまうのです。同じ教え子の女の子の手紙でそのことを知ったガープは、2人の息子を連れ、家を出、夜になっても帰りません。真っ暗の家に帰ってきたヘレンは、置手紙を見て、別れようとマイケルに電話しますが、車で家にやって来たマイケルの口車にのせられ、車の中で、いやらしいことをさせられます。どうにも気の収まらないガープは、家に電話するが出ないので、急いで息子たちを連れて帰りますが、勢いよく家の駐車場に入っていくと、そこにはマイケルの車があったのです。
 事故でウォルトを亡くし、ダンカンは片目を失い、ガープもヘレンもけがをし、マイケルは大事なところをなくしました。一家は、ジェニーの家で静養しますが、関係はギクシャクしています。ジェニーの説得もあり、体の傷がいえたころ夫婦は仲直りします。
 3人目の女の子も生まれたころ、ガープはエレンのことを本にします。自ら舌を切って抗議する女性たちをやめさせたかったのです。一方、ジェニーはフェミニストの旗手として、女性知事候補の演説会で応援演説に立ちます。しかし、その場で男性の銃弾に倒れます。ジェニーの葬儀は、その支援者たちの力で、男子禁制で行われ、息子であるガープはやむなく女装で参加しますが、見つかり追い出されます。その時、手を貸して逃してくれたのが、ガープの本に感謝しているエレンでした。
 最愛の母を亡くしたガープですが、ロバータの友情や、家族の愛に支えられ立ち直り、ヘレンの父の跡を継ぎ、母校でレスリングのコーチを始めました。その練習中、突如乱入してきた、フェミニストで母の葬儀にもいた、幼馴染の女性プーの銃弾に倒れます。練習を見学していたヘレンとともにヘリコプターで運ばれるガープは、妻の腕の中で息を引き取ります。

 意外と長くなってしまいましたが、言いたいことを理解してもらうには、必要なので、すみません。

 気になったことひとつめは、ガープはなぜヘレンを許せるんだ、ということです。どう考えても、ヘレンが不倫に走る理由が分からない。そのころ、ガープの作家の仕事は軌道に乗り、一家の生活は順調だったはずで、何が不満なのだろうか。それとも、マイケルがそんなに魅力的だったのか?無記名のアンケートとはいえ、授業の提出物に、「先生と寝たい」と書いてくるような男が。はっきりいって、ヘレンのわがままでしかない。しかも、マイケルにのせられたとはいえ、別れようとしているのに家の前でいやらしいことしている女なのに。おかげで子どもひとり亡くしているのに「私だって辛いのよ」と開き直る女なのに。確かに、笑顔が素敵で、しっかり者で、いい女だけど、最初に不倫した次のシーンで、ガープとダンカンとロバータと一緒にフットボールして楽しそうに遊んでいるシーンが出てきて、「えーっ!!!ウソーーっ!!!」と思いました。
 
 次に、ジェニーもガープも銃で死ぬということ。確かに2人とも本を出していて有名人なんだけど、銃で撃たれて死ぬなんて、「アメリカだ……。」と思いました。アメリカの銃社会の汚点ですよね。本を読んで、気に食わない考えだからといって、すぐに殺してしまおうと思うのだろうか、犯人の考えが、いまひとつ分からないので何とも言えませんが、身近に銃がある世界ってこんなものなのだろうか、と思い、怖くなりました。きっと、アメリカ人は、こうは思わないんでしょうね。

 でも、全体としては、いい映画なのかなと思います。とりわけ、元フットボール選手の性転換女性ロバータ(ジョン・リスゴー)が、190cmぐらいの長身で、アゴが青くて、がっしりしているんだけど、何かと気を使って、ガープ一家を支えていて、いい味を出していたなと思いました。アカデミー賞の助演男優賞(?)にノミネートされたそうで、納得です。ちなみにジェニー役のグレン・クローズ(「マーズ・アタック」の大統領夫人)も助演女優賞候補だったそうですが、これは?です。





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Last updated  2011.07.28 02:29:02
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