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2011.08.16
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カテゴリ:SF
「アイランド」 The Island 2005年 アメリカ映画

監督 マイケル・ベイ
主演 ユアン・マクレガー スカーレット・ヨハンソン

 クローン人間を題材とした近未来SFアクション映画です。あまり期待していなかったのですが、まあまあ楽しんで観ることができましたが、途中で、結末が分かってしまったので、やっぱりがっかりしました。後からよく考えてみるといろいろと突っ込みどころがうかんできてしまいましたので、書かせていただきます。結末は分かってしまうと思いますが、一応触れないように、まずは、あらすじを書かせていただきます。

 2019年、リンカーン・6エコー(ユアン・マクレガー)は、外界から隔離された施設で、生活のすべてを管理されて暮らしていました。外界は汚染されており、この施設内でしか暮らせないのだということでしたが、時々抽選で選ばれた者だけが、汚染のない理想郷“アイランド”へ行くことが許されているのでした。
 リンカーンは毎日の生活に退屈していて、夜は悪夢に悩まされていました。ある日、部屋を抜け出した彼は見てしまいます。“アイランド”行きに選ばれた男が、臓器を摘出される姿を。彼は“アイランド”行きに決まった友人のジョーダン・2デルタを伴い、施設を脱出します。
 外の世界が、全く汚染されていないことを知った2人は、施設の裏側で知り合ったマックを訪ね、その秘密を知ります。自分たちは臓器提出用に作られたクローンで、“アイランド”行きとは、臓器を摘出され、死ぬことを意味していることを。
 2人は、助けを求め、自分の注文主リンカーン本人(もちろんユアン・マクレガー2役)に会いに行きます。

 基本的な設定がおかしいですね。労働や戦闘用ではなく、臓器摘出用のクローンなら、知性は必要ないですよね。クローンを作れるくらいなら、DNAを操作して、運動や感覚の機能だけ残して、脳を縮小した形で作る方が、反乱や脱走の心配をしなくていいですよね。
 知性を残して、まったく人間と同じにする方が簡単に作れるというのなら、全汚染された地球とかの知識を植え付ける必要はないと思います。全く白紙状態で生まれてくるので、あの施設内が世界のすべてという知識を植え付けておけば、外に出るという発想をしないと思いますが。

 以上のどちらの処置もしていなのにかかわらず、施設内の警備があまりにもずさんではないでしょうか。クローンたちは施設内を結構自由に動けるようになっているのに、ひとりひとりに監視などは付いていないようでした。非常に好奇心の強いリンカーンなどは、施設内にとどまらず、裏の機関部のようなところまで行っていて、裏方の仕事をしているらしい、明らかに外部の人間であるマックと知り合いになっています。あのブレスレッドが追尾装置になっているらしいのですが、チェックが甘すぎます。ひとりだけ、立ち入り禁止地区にいれば、すぐにわかると思いますが。結局、いざ脱走という時になって、この機関部らしいところへの道が脱走経路になるのです。あまりにも、簡単に脱走できて、あっけにとられてしまいました。

 とにかく、基本の舞台設定が、脱走することを前提に作られているんではと、勘ぐってしまうぐらい、いまひとつなのです。そして、脱走後のアクションも目新しいものは何もなく、やはり、いまひとつ感があります。そして、オチは読めてしまうのです。つまり、すべてがいまひとつということです。もうひとつ言わせてもらえば、ヒロインにスカーレット・ヨハンソンというセクシー女優を持ってきていながら、色っぽい場面もいまひとつです。

 クローンを使って臓器移植の商売をする、という発想は面白いので、設定などをもっとよく練れば,もっともっと面白い作品になったと思われ、残念です。まあ、これがマイケル・ベイの限界というところでしょうか。DreamWorksの作品ですが、スピルバーグが参加してないとこんなものか、と思いました。

 ちなみに、最初2019年という字幕が出て、非常に洗練された未来都市のような、この施設しか出てこなかったので、「えっ、あと10年もたたずに、こんな世界???」と思いましたが、脱走後、今とあまり変わらない世界が出てきて安心しました。





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Last updated  2011.08.16 15:12:00
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