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カテゴリ:ホラー
![]() 監督 オーレン・ペリ ホラーは嫌いですが、この映画は、素人が低予算で作ったものが大ヒットしたということで、評判だったので、以前、DVDを借りて観てみたのです。今、CATVでやっているので、改めて見返しながら、記事を書いています。 子どものころから、自分の身に起きるおかしな現象を気にしている女性と、同棲中の彼氏が、その現象を解明するべく、市販のカメラで自分たちの生活を撮り始めます。初めは夜中に誰もいないのにドアが動くとか、不可解な物音がするという極軽い程度でしたが、だんだんとエスカレートしていき、最後は、怖い結末になるという映画です。 終始手持ちカメラの映像で、夜中は2人のベッドが映るように置かれた映像で、だんだんとエスカレートする異常現象に、情緒不安定になり異常行動も出てくる彼女、だんだんとムキになる彼氏、自分には手に負えないと家に入ることも拒否する霊能者、最初と最後には、もっともらしいテロップが入るというように、いかにも、実際に起こった超常現象を撮ったものという体で、作られていますが、ちょっと考えると不自然な部分が目についてきます。 ひとつめに、夜の映像。2人のベッドと寝室のドアが入るように置かれたカメラの映像ですが、ドアが開けっぱなしです。何か、得体のしれない者がいると感じている彼女です。ドア開けっぱなしじゃあ、怖くて眠れないでしょう。ふつうの心理として、変な者が入って来られないように閉めておきたいものではないでしょうか。 彼女は、彼氏が映像を撮り始めたことで、取りついている何者かが刺激され、現象がエスカレートしていると思い、映像を撮ることをやめるように再三お願いしているのですが、たびたび彼氏に代わってカメラを持っているところがあります。 また、彼氏が、取りついている何者かと会話しようと、ウィジャボード(霊などと会話できるように文字などが書かれたボード)を持ってきたところで、彼女は怒って、ウィジャボードをリビングに置きっぱなしで、2人で出かけてしまうのですが、なぜか、昼間はいつも持っているはずのカメラが、きちんとウィジャボードを映像の真ん中に収めたとてもいいアングルで、録画状態のまま、置いて行かれるのです。いかにも、これから何か起こることがわかっており、その映像を撮るために置いて行ったように。 それから、彼らの家が、やけにいい家なのも不自然です。話によると、低予算のため、全面監督の家で撮影したとのことですが、明らかに20代の男女が同棲するには豪華すぎます。2階建ての一軒家で、寝室が2階に3つもあり、ウォークインクローゼットや、バルコニー、庭にはプールまであります。彼女は学生のようですし、彼氏も結構昼間家にいたりして、何の仕事をしているのか全くわかりません。日本とアメリカの住宅事情が違うのはわかりますが、それにしてもおかしいでしょう。同棲時代は、やっぱ、ボロアパートの四畳半でしょう。(笑) 結構怖がっている彼女ですが、不可解な現象がかなりひどくなっている終盤でも、普通に寝入っていたり、彼氏が霊能者でもないのに、最後の方まで、自信満々だったりと、登場人物の性格設定にも疑問が残ります。 というように、実は突っ込みどころ満載ですが、深く考えずに見れば、そこそこ怖く、画面がパターン化されていて、結末も予想できますが、ドキドキして観ることができます。しかし、映画館で2000円近いお金を出してまで観るものでもないな、というのが正直な感想です。夜中にひとりでTVで見た方が、怖いだろうな、と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.01 02:25:57
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