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カテゴリ:コメディ
![]() 監督 三木 聡 出演 麻生久美子 風間杜夫 加瀬亮 松坂慶子 レンタルビデオ屋で、変な題名とパッケージの麻生久美子の笑顔にひかれ、借りて観ました。全くノーマークであったのですが、意外と楽しめて、満足しています。 沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、編集長をしていた雑誌が廃刊になり、仕事を失い、母親(松坂慶子)が近所の沼でおぼれて意識不明の昏睡状態です。ハナメは、偶然発見した昔の母の手紙で、驚愕の事実を知ります。それは、手紙の宛名、沈丁花ノブロウ(風間杜夫)という遠い親せきの男が、実の父だということでした。 ハナメは、実の父を訪ねてみます。ノブロウは「電球商会」という、ガラクタのような骨董を売る店を営んでいました。ノブロウと出会うことで、ハナメの人生は劇的に変化していきます。 基本的にコメディで、登場人物はみんな何かしら変で、展開も奇想天外ですが、異様な雰囲気を醸し出しているノブロウや、意外と誠実で頼りになるパンクロッカーのガス(加瀬亮)や、明るく元気で常に前向きなハナメなどのキャラクターに引っ張られ、楽しく観ることができました。 しかし、いくつか気になるところがあるので、書かせていただきます。 まず、最初のハナメが編集長を務める雑誌が売れず、心霊特集が云々という展開はいらないなと思ったことです。話全体の展開を考えると、とにかくどんな職業でもいいので、ハナメが失業することが必要で、雑誌の編集である必然性がありません。それなのに、長々と売り上げを伸ばそうと試行錯誤して、ホテルが不気味だったとか、沼に何かいるから取材に行くとか、全く必要なく退屈でした。特に、沼の取材は沼つながりであとの展開に関係するのかと思いきや、全く関係なく、がっかりしました。 また、細かい意味のないギャグが、ところどころ挿入されているのがうざったい、と思ってしまいました。ニュ-スの犯人がドボルザークに似ているとか、ハナメがイスに座り損ねて転ぶとか、ナンナロナとか、手作りのお守りとか、リサイクル業者の背の高い男がいちいち鴨居に頭をぶつけるとか、USAファームの飼育員が海パン一丁とか、昼飯が5/8チップとか、ハナメの母親がおぼれたのが殺人事件云々というくだりとか、天然ぽい看護婦が生命維持装置をピーと言わすとか、沼から出てきたポストの中の手紙を並べてゲルニカとか、乾燥サソリやびっくりガムとか、「泰安貿易」のおっさんが持っている変なラケットとか、リサイクル業者のひとりが腹を下しているとか、占いマシーンの電源が入らないとか、骨董市の客が商品を取り合うとか、河童のミイラと変な坊さんとか、看護婦の舌打ちとか、神主が巻物を見るのに庭まで出て行くとか、巻物の中の下ネタとか、観直しながら挙げていったら、とってもいっぱい出てきてしまいました。 最初の編集部のくだりは退屈ですが、電球のおっさん(ノブロウ)が出てきてからの展開はテンポも良く、とても楽しかったです。あと、麻生久美子さんかわいいですね。 シオシオミロって、うまいのかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.02 02:48:18
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