勝手に映画批評

2011/11/14(月)00:03

ジュマンジ

ファンタジー(31)

「ジュマンジ」 Jumanji 1995年 アメリカ・カナダ映画 監督 ジョー・ジョンストン 出演 ロビン・ウィリアムス キルスティン・ダンスト  ロビン・ウィリアムス主演の、恐ろしいボードゲームを題材に、当時のCG技術をフルに駆使して描かれた、ファミリー向け、ファンタジー映画です。  1969年、ある田舎町の靴工場の息子で、いじめられっ子のアランは、工場の工事現場で、古めかしいボードゲームを見つけます。さっそく、家の2階で、女友達のサラと、そのすごろく型のボードゲーム“ジュマンジ”で遊び始めます。  そのゲームは、サイコロを振って駒が進んだマスにより、呪文のような言葉が現れ、その言葉に応じた恐ろしい現象が現実化する、悪魔のゲームでした。  ゲームが始まって間もなく、アランは、ゲーム盤に吸い込まれ、5か8が出るまで出て来られなくなってしまいます。アランがいなくなってしまって恐ろしくなったサラは、逃げ出してしまいました。  月日は流れ1995年、かつてアランが住んでいた家に、叔母に連れられた姉弟がやってきます。その姉弟、ジュディ(キルスティン・ダンスト)とピーターは、事故で両親を亡くし、引き取られた叔母とともに、今は空き家になっているこの家に越して引っ越してきたのです。  おばさんが出掛けた隙に、家の中を見て回っていた2人は、屋根裏部屋で“ジュマンジ”を見つけ、ゲームを始めてしまいます。最初はジュディが、ハトほどもある巨大な蚊を呼び出します。次にピーターがサイコロを振ると凶暴なサルの群れが現れます。ピーターはゾロ目だったので、また振ることができます。ピーターが5を出すと、凶暴なライオンとともに、ターザンのような男(ロビン・ウィリアムス)が現れます。  現れた男はアランでした。“ジュマンジ”に吸い込まれた彼は、26年間、どこかのジャングルでサバイバルしていたのです。故郷に帰ることができた彼は、喜々として両親を探しましたが、靴工場は廃墟と化し、両親は、行方不明の息子を探すために財産を使い果たし、亡くなっていました。  町は、すでにゲームから現れた巨大蚊と、いたずら好きのサルたちのおかげで、大混乱に陥っています。  ゲームには、最初にゴールした者が“ジュマンジ”と叫ぶまでゲームは続く、との注意書きがありました。26年前ゲームを始めたアランとサラも加わり、だれかが上がるまで、続けなければならないのです。  調子に乗って、あらすじを半分ぐらい書いてしまいましたが、この後、4人がサイコロを振るたびに、人食い植物や、大あらしや、暴走するゾウやサイなど大型獣の群れや、しつこく追いまわすハンターなど、次々と危ないものが現れてきます。家はバラバラになるは、町は大混乱だわ、もう、大騒ぎです。  もちろん、ゲームをしている4人も、次々と危機に陥っていきますが、4人で協力して、何とか危機を脱していき、ゲームを続けるのです。  次々現れる様々な危機に、ハラハラドキドキし、たちまちお話に引き込まれ、あっという間に時間がたっていきます。下手なサスペンスよりも、ずーっと興奮する、とてもよくできたお話です。  ちょっと古い作品なので、CG技術が、現在より未熟で、出てくる動物たちの動きがぎこちないですが、話に引き込まれているので、まったく気になりません。しかし、この映画の監督は、特殊効果のプロで、スターウォーズシリーズや、インディ・ジョーンズシリーズで、CG映像を作っていた人で、当時としては最新鋭のCG合成技術が駆使してあります。  また、ロビン・ウィリアムの、ちょっとオーバーな演技が、この映画にはぴったりで、初めて観たときは、彼と同じように、びっくりしたり、喜んだりしている自分に途中で気付き、ひとりで観ていたのですが、恥ずかしかったです。  あと、あのスパイダーマンの彼女MJ、またはマリー・アントワネットが、たぶん10歳ぐらいですが、とってもかわいいです。

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