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カテゴリ:SF
![]() 監督 テリー・ギリアム 出演 ブルース・ウイルス ブラッド・ピット マデリーン・ストウ タイムトラベルとバイオハザードを題材にしたSF映画です。テリー・ギリアム作品にしては、比較的わかりやすいという評判です。(「未来世紀ブラジル」とか、「Dr.パルナサスの鏡」とかに比べたら、ということですね。) 2035年、20世紀末に何者かにばらまかれた新種の細菌によって、人類の99%は死滅していた。囚人のジェームズ・コールは、その細菌の原種を手に入れるという使命を帯び、1996年に送り込まれることになります。 ところが、送られた先は1990年でした。コールの言うことは信じてもらえず、妄想癖があるということで、精神病院に入れられてしまいます。そこで、細菌学者の息子で、患者仲間のジェフリー・ゴインズ(ブラッド・ピット)と、精神科医のキャサリン・ラリー(マデリーン・ストウ)と出会います。ところが、コールは忽然と姿を消してしまいます。 再び、過去へ送られたコールは、1996年で、ゴインズが“12モンキーズ”という動物保護団体の代表であることを突き止めます。 なかなかよくできた僕好みの人類滅亡型SF映画です。 キャサリンがコールの話を信じるのに、タイムトラベルの効果がうまく利用されており、非常に理にかなった、よく練られた話に出来上がっていると思います。ちゃんと、最後にはどんでん返しも用意してありますし、コールが時々見る悪夢の伏線も、きちんと回収されています。 中でも、気に入っているのが、ブラピの演技です。彼はとても整った容姿をしたイケメンですが、おかしなやつをやらせたら天下一品ですね。この映画のゴインズという、いっちゃった奴の役は、彼が最適任者でしょう。ブラピが出ている映画は結構見ていますが、この映画と、前に記事を書いた「バーン・アフター・リーディング」のブラピが、最高に好きです。(やっぱり、能天気な奴の役です。)あっ、「イングロリアス・バスターズ」も好きです。これも、結構いっちゃってますね。(笑) 主役がブルース・ウイルスなのに、アクションが無いとか、今から二十数年後にタイムマシンができているわけないとか、コールとキャサリンが簡単にくっつきすぎとか、1990年にしては、精神病院の描写が古いとか、いろいろと、突っ込みどころはあると思いますが、ギリアム監督好みの暗い未来で、それが回避されることなく、きれいにまとまっているところが、非常に僕の好みでもありました。コールの活躍で、細菌散布が阻止されたら、タイムパラドックスが起きてしまいますからね。 しかし、最後のところ、「20世紀少年」とかぶると思ったのは、僕だけでしょうか。まあ、未知の細菌によって、人類が滅亡するという基本的な設定自体、かぶっているのですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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