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きみちゃ7810@ Re:カメラを止めるな(03/12) こんにちは! 私も「カメラを止めるな!…
あああ@ Re:ピーナッツ(03/24) こんな昔の記事に突っ込むのもなんだけど…
辻松裕之 競輪@ Re:許されざる者(01/15) 森結花 黒木茉莉花
羽田奈央@ Re[6]:許されざる者(01/15) 痛快TVスカッとジャパンさんへ
中井精也@ Re:許されざる者(01/15) 許されざる者 辻原登

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2011.11.27
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カテゴリ:ドラマ
「ミッドナイト・エクスプレス」 Midnight Express 1978年 アメリカ映画

監督 アラン・パーカー  脚本 オリバー・ストーン
主演 ブラッド・デイヴィス

 公開当時、ほぼ無名の新人主演の作品が、ゴールデングローブ作品賞を受賞し、アカデミー賞でも、作品賞にノミネートされた(受賞は逃しています。)ということで、話題になりました。レンタルビデオ屋で、このDVDを見つけ、当時観たいと思っていたことを思い出し、借りてみました。

 アメリカ人旅行者のビリー・ヘイズ(ブラッド・デイヴィス)は、大量の麻薬を持ち帰ろうとして、トルコの空港で逮捕されます。裁判で懲役4年2カ月を言い渡され、刑務所に投獄されます。
 あと50日あまりで刑期を終わるという時、裁判のやり直しがあり、改めて懲役30年を言い渡されてしまいます。

 題名の“ミッドナイト・エクスプレス”とは、脱獄のことを表す、受刑者たちの隠語です。ですから、いつ脱獄するのか、どんな上手い手を使って脱獄するのか、と思っていたら、なかなか脱獄せず、ビリーの境遇は、どんどん悪くなっていきます。
 そして、最後は、偶然所長を殺してしまい、そのすきに、脱獄をしたのです。それは、決して用意周到に計画したものではなく、単なる偶発的ものでした。
 “脱獄”という題名からすると、どんな計画を立て、どう見事に脱獄をするかを描いた、トリッキーな作品を創造してしまいます。
 しかし、どうやら、トルコの人権無視な刑務所のひどい状況を描きだすのが主題のようで、ドラマチックなお話に仕上がっています。

 ところが、僕は、そのドラマに感動することができませんでした。
 主人公のビリーは、冒頭、自分の体に大量の麻薬をまきつけ、その上から服を着て、麻薬を持ち帰ろうとしています。つまり、明らかに自分が摂取するだけではなく、売って一儲けしようとたくらんでいることがわかります。そして、隠し持っていこうとするところから、悪いことをしているという自覚があるということもわかります。
 また、空港で、身体検査をしていることがわかり、何とかごまかそうと悪あがきをしたり、(もちろん、無駄なあがきで、捕まってしまうのですが。)面会に来た父親に、何とかお金の力で出してもらうようにお願いし、父親もそれにこたえようとしている場面が出てきます。
 映画の冒頭で、そんな場面を見せられた僕は、そんな主人公が大嫌いになり、全く感情移入できませんでした。だから、刑務所でひどい仕打ちを受けたり、裁判のやり直しで、刑期を伸ばされたりしても、自業自得だと思うだけで、かわいそうとか、理不尽だとか、全く思いませんでした。

 麻薬という物は、それを摂取することで、一時的に快楽を得ることができる代わりに、常用することで、徐々に体をむしばみ、最後には廃人になってしまうという、恐ろしい薬です。それを自分で使うことは、自己責任ですから、どうでもいいと思っていますが、それを作ったり、人に売ったりということは、殺人に等しい、人道的にひどい犯罪だと思っています。
 だから、この主人公が、警察に捕まり、刑務所でひどい仕打ちを受けようが、長い刑期を受けようが、自業自得だと思うばかりです。どうしても、彼に同情することができませんでした。
 だから、この作品が、いかに名作と言われようが、それに同感することができないのです。以前肯定的な記事を書いた「ショー・シャンクの空に」も同じ脱獄物ですが、あれの主人公は冤罪でした。だから、鑑賞後、非常にスカッとしましたが、この映画は、現行犯で捕まっています。彼の罪状は明らかなのです。
 この作品が賞をもらったり、候補になったりするということは、いかにアメリカの映画界が、麻薬に侵されているかという、証なのではないでしょうか。

 僕は、アメリカ映画の、迫力やスケールの大きさ、幅の広さ、奥の深さには感心していますが、こういう麻薬や犯罪に関しての無関心さや鈍感さには正直に嫌悪感を抱いています。






Last updated  2011.12.01 14:06:09
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