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カテゴリ:アニメ
監督 ヘンリー・セリック 人形を使ったストップモーションアニメです。劇場公開では、3D版でしたが、今回CATVからの録画ですから、もちろん2D版を鑑賞しました。 ピンクパレスアパートに引っ越してきたばかりの11歳のコララインは、友達もなく、忙しい両親にはかまってもらえず、さびしい思いをしていました。 コララインが新しい家の中を捜索していると、壁紙で封印された小さなドアをありました。無理やり開けてみると、奥へと延びる穴があります。穴を通って行ってみると、向こう側にも同じ家があり、ボタンの目をした“別のママ”と“別のパパ”が居ました。 “別のママ”は、コララインに、手作りのお菓子やおいしい料理を食べさせてくれたり、新しい服をくれたり、何かとコララインにやさしくしてくれます。“別のパパ”は、庭を美しくガーデニングし、優しくお話ししてくれました。 ストップモーションアニメにCGを加えたその映像は、ダークなお話で、夜の場面が多いのですが、原色も多く、非常に、美しく作られています。いろいろなものも飛び交っており、これは3Dで観た方がよかったなと、ちょっと後悔しました。 お話は、日常に不満を持っている子どもが、魔物の甘い罠にひっかかってしまうという、子どもものによくありがちなストーリーですが、テンポも良く、いろいろな場面を次から次へと見せられるので、退屈することなく、楽しむことができました。大人も楽しむことができるお話に仕上がっています。小さい子には、全体の雰囲気がダークすぎて、ちょっとトラウマになってしまうかもしれません。でも、お話がちゃんと呑み込める子なら、教訓的なこともありますし、しっかり楽しめるお話だと思います。 しかし、いくつか気になる点があるので、書かせていただきます。 まず、お話のかなり最初の方に出てきた古井戸、いかにも怪しい古井戸ですが、これがお話の中にどうかかわってくるのか楽しみにしていましたが、なかなか出てきません。やっと最後に思い出したように、後始末をするために出てきましたが、やっぱり怪しさ満点で、いかにものごとく隠されていた古井戸ですから、何かしらお話の中で関わり、生かしてほしかったですね。井戸って、その存在だけで、怪しい雰囲気を醸し出しているものですからね。 人形のストップモーションの映像に、CGを加えた映像の意味が、よくわかりませんでした。全面CGではいけなかったのでしょうか、わざわざ時間と労力のかかるストップモーションアニメにする必要性がわかりません。 ストップモーションアニメは、人形を、ほんの少しずつ動かして、1コマ1コマ撮影していくものです。だから、どうしても、動きがぎこちなくなります。しかし、そのぎこちない動きがいい味を出していたりするものです。 CGを加えたことにより、背景などが美しく、人形のぎこちなさを感じられなくなっていました。きっと、言われなければ、ストップモーションだと気が付かないで観ていた人もいるでしょう。 何か、ストップモーションに掛ける時間と労力が、もったいないような感じを受けるのは、私だけでしょうか。 ということで、若干気になるところもありますが、とても面白かった、ダークファンタジーでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.30 07:11:28
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