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カテゴリ:戦争
![]() 「世界征服:ロサンゼルス決戦」 Battle : Los Angeles 2011年 アメリカ映画 監督 ジョナサン・リーベスマン 出演 アーロン・エッカート 公開当時、盛んにTVでCMしていたので、観てみたいと思っていました。例によって、旧作100円になったので、借りてきたのです。 2011年。大量の流星群が地球に接近しているのが発見されます。その流星群は世界各地に降り注ぎます。しかし、これは流星などではなく、これまで地球を監視していたエイリアンの地球侵略だったのです。 その頃、海兵隊のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)は体力も若い者に抜かれ、今さらデスクワークにつく気もなく、退役を考えていました。しかし退役を考えていたのはそれだけでなく、過去彼の指揮下で作戦を遂行していた際に部下を何人も死なせてしまったことを未だに引きずっていたのです。 ナンツが退役願いを出したちょうどその時、未知の生物の侵略によって街が壊滅になっていることが報道されます。 ナンツは、一時的に服役することにし、ロサンゼルス西警察署に子ども3人を含む民間人が取り残されており、3時間後の空爆の時間までに彼らを救助する任務に就くのです。 ![]() やられました。思いっきり戦争礼賛、プロパガンダ映画でした。 世界は米軍が守る。米軍は無敵だ。海兵隊は撤退しない。どんな敵にも米軍は屈しない。そんなメッセージが、そこらじゅうから聞こえてきて、観ている2時間の間中、ムズムズ、イライラ、しっぱなしでした。 だから、少尉がみんなを逃がすために自爆したり、父親を目の前で亡くした少年をナンツが元気づけたり、かつてナンツの部隊にいた兄を亡くしたロケット伍長がナンツと和解したり、ひとりでエイリアンに立ち向かって行こうとするナンツにみんなが無言でついて来ても、感動の場面に全く感動することができませんでした。 だいたいが、どこから飛んできたのかはわかりませんが、遠くの星からこの地球に、宇宙空間を超えてやってくるほどの、高度な文明を持っているエイリアンが、未だ自分の衛星にしか人間を送り込んだことがない、この地球に対して、白兵戦で戦いを挑み、機関銃など通常兵器で簡単に倒されているなんて、おかしいだろう。 地球の都市なんて、どっかのプロパガンダ・スペクタクル映画の宇宙船の様に、一瞬に滅ぼしちゃえよ、と思いました。 もう、明らかに、米軍礼賛のために、少しでも勝てる可能性を残すための白兵戦としか思えません。もう、あきれてものが言えませんでした。 ![]() ということで、映像的にはなかなか迫力ある、リアルな戦いの描写で、見ごたえはありましたが、期待して観てしまっただけに、がっかり度も大きかった、SF映画の皮をかぶった戦争映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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