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カテゴリ:サスペンス
![]() 「イン・ザ・カット」 In the Cut 2003年 アメリカ映画 監督 ジェーン・カンピオン 出演 メグ・ライアン マーク・ラファロ ケヴィン・ベーコン かつて“ロマンティック・コメディの女王”と呼ばれたメグ・ライアンが、意を決して、体を張って、エロティック・サスペンスに挑んだ作品です。 フラニー(メグ・ライアン)は、ニューヨークの大学で文学講師として働いていました。他人と距離を保ち、言葉以外に世界との接触方法を持たない彼女にとって、唯一心を許すのが腹違いの妹ポーリーンでした。感情的で結婚願望の強いポーリーンは、一見フラニーと対極の性格だが、彼女もまた人をうまく愛せないでいました。 ある日、フラニーの家の近隣で猟奇的な殺人事件が起きました。犯人らしき人物をフラニーが偶然目撃したことから、刑事マロイ(マーク・ラファロ)が聞き込み調査に訪れます。 しかしフラニーの記憶に残っていたのは、犯人の顔ではなく手首に彫られた“スペードの3”のタトゥーでした。 その事件をきっかけにフラニーの静かな生活に異変が起き始め、マロイとは肉体関係を持つようになってしまいます。 難航する捜査の中、同様の殺人事件が続き、ついにはポーリーンまでもが殺されてしまい、フラニーは、自分が目撃したものと同じタトゥーを彫っているマロイが犯人だと思い込んでしまいます。 ![]() はっきり言って全然だめです。 人間関係がうまくなく、結婚し損ねたアラフォー女性が、欲求不満から、ふと現れたセクシーな男と関係を持ち、その彼が悪い男ではないかと不安に駆られながらも、どうしても男を求めてしまい、事件に巻き込まれる話です。 しかし、今までラブ・コメディばかりやってきたファニー・フェイスなお年増女が、いまさらお色気を振りまいてもまったくそそられるはずもなく、妹のポーリーン役の人の方が、おっぱいも大きく、それを強調する服装をしているので、そちらばかり目がいってしまいます。 また、一応、ミステリー仕立てになっているのですが、唯一の証拠らしきタトゥー(このタトゥーにしても、殺された女がこのタトゥーのある男とHしていたということだけであって、殺人の確固たる証拠ではありません。)のある男が、終盤までマロイしか出てこないので、謎解きが全く進展しません。 ミスリードを誘うためか、とても意味有りげに、かつてフラニーと寝た事のある男(ケヴィン・ベーコン)をストーカー的に登場させたり、彼女の黒人の生徒がちょっと目立つように描かれたりしているのですが、彼らが事件に関与している的な事柄が全く出てこないので、まったくミスリードしません。 終盤になって、それまでまったくノーマークだった男が、実は俺にもタトゥーがあるんだよ、おれが真犯人だよ、と現れてきたのですが、はっきり言って、「なんや、それ???」でしかありません。 ![]() メグ・ライアンが、自慰していたり、全裸で濃厚なベッドシーンを披露していたりと、まさに体を張って頑張っていますが、まったくその効果もなく、非常に残念な作品でした。 ところで、ケヴィン・ベーコン、なんでこんなところで、こんな役やってるの?と思ってしまいました。この時、「トレマーズ」から13年、「アポロ13」から8年、「インビジブル」から3年、そして「ミスティック・リバー」とは同年(すべて公開年より)です。すっかりハリウッドでの地位も獲得しているスターです。何で、若手俳優がやればいいチンピラのような役をやっているんだろう、と思ってしまいました。“ケヴィン・ベーコン指数”は伊達ではないなあ、と思ってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.11 20:38:05
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