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2013.07.06
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カテゴリ:サスペンス
容疑者X1

「容疑者Xの献身」 2008年 日本映画

監督 西谷弘
出演 堤真一 松雪泰子 北村一輝 柴咲コウ 福山雅治

 東野圭吾原作の小説ガリレオシリーズ初の長編を、TVドラマ「ガリレオ」のキャストで映画化した作品です。
 夕べ、映画化第2弾として、このほど公開された「真夏の方程式」(原作は3作目の長編)の宣伝のため、TV放映していましたので、2回目ですが、観賞しました。

 花岡靖子(松雪泰子)とその娘の美里が暮らすアパートに、元夫の富樫慎二が現れました。引っ越しを繰り返しても居場所を突き止めては金の無心に来る富樫は、花岡親子にとって疫病神でした。大喧嘩の末、2人は富樫を殺害してしまいます。
 その気配を察した隣の部屋の住人の石神(堤真一)は、花岡親子を救うためのトリックを考案します。天才的数学者でありながら家庭の事情で高校教師を務め、人生に絶望していた石神にとって明るい花岡親子の存在は唯一の心の支えだったのです。
 内海薫刑事(柴咲コウ)の管轄内で富樫の死体が発見されました。殺人事件として調査が開始され、容疑者として別れた妻である靖子が浮かびあがります。しかし、死亡推定時間に靖子は美里と街の劇場で映画を鑑賞していたアリバイがありました。その半券までもが保管されていたことに、内海はかえって疑念を抱きます。
 内海とコンビを組む草薙(北村一輝)は、帝都大学理工学部で准教授を務めるガリレオこと湯川学(福山雅治)に捜査協力を求めます。
 容疑者である靖子の隣人が石神と知って、湯川は驚きました。湯川と石神は、同じ帝都大学の同級生だったのです。

 なかなか面白いミステリーでした。さすが原作が直木賞・本格ミステリー大賞など多くの賞を受賞している作品だけありますね。確かに、論争をなっているように、推理に大事な情報を作者がわざと隠しているところがあり、“本格ミステリー”としては、どうかなと思われるところはあるのですが、なかなか良く考えられたトリックで、涙を誘うドラマもあり、よくできた作品だと思いました。
 堤真一さんは、いつものイケメンキャラではなく、天才的数学者でありながら、不遇の人生を送る暗い男を好演していますし、松雪泰子さんの薄幸な女性ぶりはさすがです。「ガリレオ」のレギュラー陣もいつも通りでよかったです。

容疑者X2

 しかし、気になるところがないわけではありません。
 まず、主役の石神の役がなぜ、見るからにイケメンの堤真一なのか、という点です。
 原作は読んでいませんが、調べたことによると、原作では、石神は髪が薄い老け顔の男で、はっきり言って見るからにさえない男のようですね。学問に夢中になっているせいで、見た目などにはあまり気を使わない、学者にありがちな男ということですよね。
 堤真一さんは、持ち前の演技力で、不遇な天才肌の男を巧みに演じておられましたが、原作通りの見た目さえない方を使った方が、より話が深まったのではないでしょうか。

 また、石神が湯川を誘って、雪山に行く件に、非常に違和感を感じてしまいました。
 この場面原作にはないそうで、石神が登山が趣味という設定はこの映画だけということで、非常に唐突に感じました。
 同年公開で、このブログでも以前記事を書いた「クライマーズ・ハイ」でも、堤真一さんは登山が趣味の新聞記者を演じていましたが、何か大人の事情でもあるのでしょうか。

 そして、一番気になったところは、この話、「ガリレオ」シリーズである必要が感じられないということです。
 僕は、「ガリレオ」の面白いところは、超常現象的な不可解な事件を、天才物理学者湯川が、科学を駆使して解明するというところだと思っています。(湯川がなにかひらめいた時に、いきなり黒板いっぱいに数式を書き始めるのはちょっといただけないけどね。書いてる数式とひらめいたトリックと全く関係なかったりするしね。)
 その名物場面が全くありませんし、そもそも事件自体が超常現象的な不可解な事件でもありません。はっきり言って、湯川先生でなくても解明できる事件ではないですか?石神と湯川先生が大学の同窓で、昔からの知り合いというのは、まあ、意味がありましたが。
 もちろん、これは、原作からの設定ですから、映画がどうこうという問題ではありませんが。

容疑者X3

 ということで、よくできたミステリーで、十分楽しめましたが、若干気になったところがあるんですねえ、というお話でした。
 ところで、やっぱり湯川先生の相手は、わがまま小娘刑事より、分をわきまえている内海刑事の方がいいですね。(TVの第2シリーズは、あのわがまま小娘刑事と栗林万年助手の掛け合いが非常にうっとうしいです。)





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Last updated  2013.07.07 02:52:05
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