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2013.08.03
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カテゴリ:サスペンス
ドラゴンタトゥー1

「ドラゴン・タトゥーの女」 The Girl with the Dragon Tattoo 2011年 アメリカ映画

監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ダニエル・グレイグ ルーニー・マーラ クリストファー・プラマー

 スウェーデンのベストセラー小説「ミレニアム」3部作の第1作を映画化した作品です。本国では、すでに3部作とも映画化されており、このアメリカ版も3部作になる予定だそうです。
 「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督で、米アカデミー賞5部門ノミネート(受賞は編集賞のみ)というミステリー映画です。

 ミレニアム誌の記者ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、大物実業家ヴェンネルストルムのスキャンダルを告発する記事を書きましたが、名誉棄損を訴える裁判に敗れ全財産を失い、落ち込んでいました。そこへ、一族企業を率いる実業家ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)の弁護士フルーデから電話がかかってきました。
 招きに応じて、ヴァンゲル一族が住む町ヘーデスタを訪れたミカエルは、多額の報酬とヴぇンネルストロムに打撃を与える情報と引き換えに、1966年に痕跡を残さず突然失踪した少女ハリエットの行方の調査を依頼されます。
 一方、かつて事件を起こし精神病院にいたことがあるため、後見人に生活を管理されている天才ハッカー・リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)は、老齢の後見人が倒れ、新しい後見人を紹介されます。ところがこの新後見人は、高圧的で、リスベットが無心に訪れるたび、性的関係を求めてくるとんでもない男でした。リスベットは、スタンガンで眠らせ、ベッドに縛り付け、屈辱的なタトゥーを胸に彫り、今後は自由にふるまえるように約束させます。
 ヘーデスタのコテージに居を構えたミカエルは、膨大な資料を調べ、一族の人々や当時の景観などから聞き込みを続けるうちに、ハリエットの失踪が、ある未解決の連続殺人事件と関係あることを突き止め、調査の助手が必要だと、フルーデに相談します。
 フルーデが紹介してきたのはリスベットでした。実は彼女は、ヘンリックの依頼で、ミカエルの身辺調査を行い、個人PCにハッキングすることで、非常に詳細に至る報告をしていたのです。

ドラゴンタトゥー2

 写真を詳細に調べ手がかりを見つけたり、ちょっとしたメモの意味を考えたりする中で、少しずつ謎が明らかになっていく、見ごたえのあるミステリーで、フィッシャー監督お得意の、場面転換の最後の画面に次の場面のセリフがかぶさってくる編集も相まって、行き着く間もなく画面にのめりこんで、非常に楽しんで観賞してしまいました。
 そんなストーリーの妙も魅力ですが、この映画、なんといっても、注目すべきはリスベットです。
 幼い頃、母親とともに父親の虐待を受け、その父親を殺害してしまうという、悲惨な過去があり、そのため、感情表現や他人とのコミュニケーションがうまくないのですが、調査能力が非常に優れており、いざという時の判断力・行動力も目覚ましく、味方につけることができれば、これほど頼りになる戦力は他にないでしょう。
 題名にあるように、全身のタトゥーやピアスが異彩を放っていることもあり、抜群の存在感を発揮しています。
 事件の捜査をする記者ということで、007と同じような活動をしているのですが、殺しのライセンスは持っていないので、どうしても007と比べてしまい、何となく物足りなさを感じてしまう、ダニエル・クレイグ(特に、終盤、悪い奴にほぼ抵抗できずにつかまってしまうところなど、「何やってんだよ、ジェームズ・ボンド!!」と、つい思ってしまったぐらいです。)を、完全に圧倒しています。
 それでいて、最後にはちょっと乙女チックな一面も見せてくれますので、3部作の今後の展開が非常に楽しみになってきてしまいます。

ドラゴンタトゥー3

 ということで、続編が待ち遠しい、非常に上質のミステリーを、今回は紹介しました。
 ところで、リスベット役のルーニー・マーラ、実際は、ちゃんと眉毛もあり、非常に表情豊かな美しい女優さんです。この映画での変身ぶりを考えるに、米アカデミー賞主演女優賞をとれなかったのは非常に残念です。対抗馬が、アカデミー賞好みの実在の人物をそっくりに演じた、常連のメリル・ストリープじゃあ、しょうがないかな。まあ、まだ若いんですから、これからチャンスはいっぱいあるでしょう。





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Last updated  2013.08.04 01:28:08
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