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2014.02.13
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カテゴリ:アニメ
OPZ1

「ONE PIECE FILM Z」 2012年 日本映画

原作・製作 尾田栄一郎
監督 長峯達也
声の出演 田中真弓他いつもの皆さん 大塚芳忠 篠原涼子 香川照之

 大大大人気マンガ「ONE PIECE」は大好きです。もう半世紀ほども生きているおっさんが、こんなことを言うと、どこかの農薬混入犯(同年代)と同じように見られ、警戒されてしまうかもしれませんが、でも、やっぱり大好きです。
 単行本はもちろんすべて購読、映画もほぼ観ております。(ただ、TVアニメの総集編である2本は観ておりません。)この映画もできれば映画館で観たかったのですが、様々な事情で観損ねていたところ、先日、劇場公開からまだ1年しか経ていないのに、地上波初放送されましたので、喜んで観させていただきました。(Fテレビの置かれている状況がそういうことなのでしょう。)
 今回、「ONE PIECE」についての知識のない方には全く分からないかもしれませんが、今時そんな人はほぼいないと勝手に解釈して、お話させていただきます。

 “新世界”のファウス島にある海軍基地が、“NEO海軍”と名乗る組織に襲撃されます。
 そのリーダーは、全海賊の抹殺を目論む元海軍大将ゼット(大塚芳忠)です。彼らの目的は、巨大なエネルギーを持つ鉱物“ダイナ岩”を奪うことでした。ダイナ岩によって3つの火山島“エンドポイント”を破壊し、“新世界”の海ごと海賊を殲滅することを目論んでの行動でした。
 部下のアイン(篠原涼子)・ビンズ(香川照之)と共に、ダイナ岩の奪取に成功したゼットは、海軍大将・黄猿と交戦しますが、その最中、ダイナ岩を起爆して大噴火を起こし、ファウス島を海に沈め、危機を脱しようとするのです。
 一方、魚人島を出港し、新世界を航海中のルフィ(田中真弓)たち“麦わら海賊団”は、ダイナ岩の爆発に巻き込まれ、意識を失った状態で漂流していたゼットを助けます。
 チョッパーの治療で目を覚まし、初めはルフィたちと和やかに話していたゼットでしたが、彼らが海賊だと知ると、突如態度を一変させ、襲い掛かってきました。
 さらに、NEO海軍の旗艦“ホワイトタイガー”が現れ、幹部のアインとビンズも一味に攻撃してきます。
 交戦中、アインの“モドモドの実”の能力により、ナミ・チョッパー・ロビン・ブルックの年齢が戻されてしまい、ゾロたちはビンズの“モサモサの実”の能力で動きを封じられ、ルフィもゼットの右手の武器“スマッシャー”(海楼石製)により、拘束されてしまいます。サウザンドサニー号もNEO海軍の集中砲火を浴び、半壊状態です。
 窮地に陥ったルフィたちは、緊急の“クー・ド・バースト”で、何とか交戦海域からの脱出に成功します。
 その頃、海軍本部では会議が開かれ、元帥サカズキ(元大将・赤犬)は、ゼットおよびNEO海軍の討伐を命令するのでした。

OPZ2

 久々に見ごたえのあるお話でしたね。話を考えたスタッフの気合が見られた作品でした。
 まず、話が単純でわかりやすいということ。なにしろ、最近の「ONE PIECE」ときたら、新しい話が展開されるたびに新しいキャラがドンドン出てきて、戦いも複雑怪奇になるばかりですから。(だいたいが”パンクハザード編”なんて、いちいちそれぞれがどこにいるか図解しながら話が進んでいきましたからね。きっと作者もこんがらがっていたんでしょうな。)
 それから何より、メインの敵キャラ、ゼットが非常に魅力的な人物に描かれているということです。
 世界政府や海軍が唱えるような、自分たちに都合がいい“正義”に反抗して、“真の正義”を実現させようという理想が、彼の行動の原動力になっているからでしょうか。かつてサンジの師匠・赫足のゼフが言っていた、“腹にくくった一本の槍”を、ゼットも持っているということですかね。(ただ、3つのエンドポイントを破壊して“新世界”全体を壊滅させ、“新世界”の海賊たちを全滅させるという作戦は、”新世界”の一般住民たちも巻き添えにしてしまうので、いただけないですね。ちょっとお話が破綻していますか?)

 ということで、なかなか楽しんで観ることができましたが、やっぱり気になるところはありますので、少し語らせていただきます。
 まず、そのすべてを破壊すると地下のマグマが連動して“新世界”全体が破壊されてしまうという、3つのエンドポイントについてです。
 これって、どう考えても3つのエンドポイント(“ファウス島”“セカン島”“ピリオ島”という全くひねりのない単純な名前です。)は、“新世界”の入り口(“ファウス島”)、中ほど(“セカン島”)、ゴール付近(“ピリオ島”)という位置関係にあるということですよね。
 クライマックスは当然のことながら、“ピリオ島”で最後の決戦ということになり、今は海軍をやめていて、結構“麦わら海賊団”に肩入れしている、元大将青キジ・クザンにエターナル・ポーズを渡されて、麦わら海賊団は“ピリオ島”にたどり着いています。
 あれ???そんなに簡単にゴール付近の島へ行けちゃっていいの????
 物語全体の超基本設定を覆すような舞台設定でいいの????

 それから、ゼットの腹心、かつての新兵の生き残り、アインの悪魔の実の能力“モドモドの実”についてです。
 相手の年齢を12年(?)戻すというこの能力、20歳のナミは8歳の子どもに、17歳のチョッパーは5歳の幼児(でももともと小さいのでほとんど変わらない)に、30歳のロビンは18歳(実はうれしい)に、90歳のブルックは78歳のガイコツ(全く変わらない)に変えてしまったり、戦闘時には、固まった溶岩を溶かして相手の頭上に落とすという攻撃を行ったりしていましたが、はっきり言って、使えるかこの能力?なんか意味がなくない???
 映画オリジナルストーリーということで、原作には登場しないであろう“悪魔の実”の能力でなければならないという制約があるとはいえ、なんか無理やりすぎないか???
 二刀流でアクロバティックな剣技を繰り出す天才的剣士ということでよかったのではないでしょうか?
 しかも、NEO海軍の幹部で剣士ということで、ゾロと戦っていましたが、この物語に詳しい方はわかると思いますが、ゾロって女剣士は切れないんですよね。(女大好きのサンジはもちろん攻撃すらできない。)
 だから僕は、その次の実力者ロビンが戦うのかと思っていました。(彼女なら2回戻されてもまだ生きてますしね。)
 結局、子どもに戻されてしまった可愛らしいナミを描きたかったということですか?

OPZ3

 あと、海楼石製の超兵器“スマッシャー”が壊れたのもなんか不可解ですし、空気に触れると大爆発を起こす“ダイナ岩”なる物質の存在も不可解(いったいどうやって存在しているのか?)ですし、いろいろと疑問の残る設定はありますが、何かと自分たちに都合のいい“正義”を振りかざす世界政府及び海軍に、本気で反抗する人物を登場させたということで、非常に骨のある話になっていて、たいへん気に入っている1本です。(“ケムリン”こと海軍中将スモーカーや、赤犬と決闘して海軍をやめた大将・青キジ・クザンや、子どもの頃のロビンと仲良しだった元海軍中将サウロなど、反抗しつつある人物は今まで登場してきていますが。)
 ところで、クザンの“ヒエヒエの実”の能力って、サカズキの圧倒的熱量を誇る“マグマグの実”の能力には決闘して負けていますが、黄猿・ボルサリーノの“ピカピカの実”とは相性がいいみたいですね。クザンが作る氷の壁は、ボルサリーノの光は乱反射して通過することができませんからね。
 悪魔の実の能力って、必ずしも強力な能力(特に自然系)が強いわけではなく、その能力によって相性があるんですよね。エースの“メラメラの実”の炎が“マグマグの実”のマグマに適わなかったように、巷では最強と言われている神・エネルの“ゴロゴロの実”の電撃が、全身絶縁体である“ゴムゴムの実”のルフィには通じなかったように。





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Last updated  2014.02.13 23:54:22
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