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2014.08.11
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カテゴリ:サスペンス
アルゴ1

「アルゴ」 ARGO 2012年 アメリカ映画

監督・主演 ベン・アフレック

 昨年のアカデミー作品賞を受賞した作品です。
 対応がうまくなく、事件を長引かせたということで、当時のカーター大統領の大統領選敗退の一因となった、1979年のイランアメリカ大使館人質事件の際、脱出した6人の職員を、映画製作スタッフであるという一芝居で、国外脱出させた作戦を描いた作品です。
 事件解決のため一芝居を打つという、まるで吉本新喜劇のようなお話が、アカデミー作品賞を受賞したということで、いったいどんな話なんだろう(コメディ?)と、小学生の頃から土曜お昼の「よしもと新喜劇」(TV番組名は“よしもと”がひらがなです。)の放送を楽しんでいる僕は、非常に興味を惹かれました。お盆休みで、久々に時間ができ、久々にDVDレンタルに行った僕は、1も2もなく、この作品を借りてきたのです。

 イラン革命真っ最中の1979年、イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られるという事件が起きます。
 しかし、占拠される直前、6人のアメリカ人外交官は大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われていました。
 CIA工作本部技術部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げ、彼らをそのロケハンのスタッフに身分偽変させ、脱出させるという作戦を立てます。

アルゴ2

 正直に言わせてもらうなら、「これのどこが作品賞????」というのが率直な感想です。
 「ハート・ロッカー」のような異常なる緊迫感や、「シンドラーのリスト」のような大いなる感動や、「ラスト・エンペラー」のような圧倒的な迫力や、「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」のような壮大な世界観や、「スティング」のような観客全員が騙されたどんでん返しや、「羊たちの沈黙」のような心の芯から感じる恐怖など、作品賞を受賞する作品には、それなりの理由が必ずあるのです。
 確かにどう考えても駄作ではありません。実在の事件の顛末を淡々と丁寧に描いており、ラストでは6人の大使館職員が無事脱出(実際の事件のため、結果は明白ですので、あえて結末を書かせていただきます)できて、安堵感を得ることはできました。
 しかし、主人公トニーや6人の心理描写はいまいちですし、ギリギリ脱出していく緊迫感はいまいち感じられません。
 作品賞を受賞する、つまりこの年アメリカで公開されたもっともすばらしい映画作品として選ばれるにふさわしいだけの感動を感じられなかったというのが、正直な感想なのです。
 いったいこの映画のどこに、「レ・ミゼラブル」や「リンカーン」や「ライフ・オブ・パイ」を抑えて、ベスト・ワンに選ばれた要因があるのでしょうか。
 思うに、物語の題材が、アメリカ合衆国のために英雄的に働いた男の実在の物語であるということが大きな理由ではないでしょうか。
 話によると、題材となった、この世界的大事件(イランアメリカ大使館人質事件)に付随する事件は、事件当時A級国家機密として、CIAの関与は完全に伏せられ、在イラン・カナダ大使の個人的協力によって解決した事件として報じられていたのですが、最近機密扱いが解かれ、真実が明らかになったのだそうです。
 どうやら、作品賞受賞の陰に政府の意向が大きく働いているようで、非常に嫌な感じがします。アメリカのショービジネス界には、そういう政治的な傾向はないものだと勝手に思っていました。なんかガッカリです。

アルゴ3

 ということで、純粋に物語の感動を味わえず、ある意味非常にアメリカ的なにおいが満載な映画を、今回は紹介しました。
 ちなみに、僕は吉本新喜劇定番の劇中一芝居の中では、辻本茂雄座長演じる茂造じいさん(辻本座長お得意のキャラクターで、わがままで自由奔放なじいさんです。)が、一芝居の役を割り振られ、「許してやったらどうや。」(独特のイントネーションです。)とか、「愛し合っているんや。」といったセリフを練習しているところが大好きです。(しかし、お決まりのパターンとして、その一芝居は失敗することが多いのですが。)





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Last updated  2014.08.12 01:37:13
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