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カテゴリ:サスペンス
![]() 「スモーク」 AFTER 2012年 アメリカ映画 監督 ライアン・スミス さて、恒例の無名映画紹介コーナーです。 今回は、サスペンスコーナーでDVDのパッケージの解説を読んで、「あれ、これって、前に紹介した『ラスト7』ってやつに似てるなあ。街に人が全くいないって、同じ理由なのかなあ。だったらいやだなあ。」と思い、確かめてやろうと借りてきた、この作品です。 監督も俳優も全く知らない人ばかりで、B級中のB級で、もちろん日本未公開です。 看護師のアナは旅行の帰りのバスで、漫画家のフレディと出会います。陽気に話しかけてくるフレディを適当にやりすごしていると、バスに衝撃が……。 次の瞬間、自分の部屋のベッドで目覚めます。寝坊したと思い慌てて病院に行くが、病院にも町にも人っ子ひとりいないことに気づきます。 あてもなく街をさまよっていると、音楽の鳴っている家があります。中に入ると、フレディがいました。 町は黒々とした濃い煙に覆われ、その中から獣じみた唸り声が聞こえます。 黒煙に覆われた範囲が徐々に狭まってくる中、アナとフレディは町からの脱出を試みます。 ![]() 結論から申しますと、僕の懸念は正解でした。街に人が全くいないのは、「ラスト7」と同じ理由でした。 しかし、「ラスト7」の登場人物たちが何もわからずただただ延々と街をさまようという、非常に退屈な展開だったのに対し、この映画は、アナとフレディが、状況の打開、つまり謎解きと脱出のため奮闘しているということと、時折2人のトラウマに関わる過去の場面が目の前によみがえって来るという展開で、退屈せずに観ていられたのはよかったです。 でも、いかんせん、B級中のB級映画、その低予算感はどうしようもなく、登場人物はほぼ2人だし、怪物(何で怪物という疑問はちょっと置いといて、)は、どこかで見たことある感じだし、簡単にやられ過ぎだし、街がスモークで覆われる必然性がいまいちわからないし、まあ、類似品と比較して、まあまあ良かったかなという程度の作品ですね。 ところで、アメリカ映画には、困難を乗り越えたヒーローとヒロインは恋におちなきゃいけない、という法律でもあるんでしょうか???(ニコラス・ケイジなんて得意ですよね。)まあ、映画の冒頭から、この2人結ばれるんだろうなあ感は満載なので、当然と言えば当然なんですが、あのトラウマに関わる叔母さんの死の真相を知ってしまった(詳しくは秘密です。)アナなのに、彼と恋に落ちることができるなんて、アナはなんて寛大なんだろうと思ってしまったのは僕だけでしょうか。はっきり言って、あの真相を目の前で見せられたら、彼に対し、全く別の感情(どんな感情かは一応秘密にしておきます。)が湧いてくる方が必然ではないだろうか、と、思ってしまったのです。(ごめんなさい、まったくなんのことを言っているのかわからない方も多いと思いますが、気になる方は、観てみてください。多くの方が同じような疑問を持つと思いますよ。) ということで、結末に疑問を抱きながらも、比較的まあまあ楽しめる無名の作品を見つけましたよ、というお話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.05 00:53:13
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