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2015.10.27
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カテゴリ:サスペンス
ループ1

「THE LOOP ザ・ループ 永遠の夏休み」 MINE GAMES 2012年 アメリカ映画

監督 リチャード・グレイ

 さあ、恒例の無名作品紹介コーナーです。
 例のごとく、なんか無名な面白そうな作品がないかなと、夢○書店を隅から隅まで物色していたところ、サスペンスコーナーで見つけた作品です。
 邦題とパッケージの解説から、ホラ-などにありがちな若者(バカ者ともいう)たちのグループがキャンプや別荘などで災難に会うパターンで、自分たちが死んでいるのに気が付かないパターンかな、と思い借りてみたわけです。

 ある夏休み、クレア、TJ、マイケル、レックスら7人は森の奥にある友人の別荘を訪れます。
 思いがけず豪華な別荘に興奮し、青春を謳歌する彼らですが、TJとレックスが別荘近くの廃鉱で、彼ら自身の死体を見つけた時から事態は急変します。手の込んだイタズラだと思いたい気持ちは、そのあまりにもリアルな遺体の前に消し飛んでしまいます。
 更に、ローズの体調の悪化や坑道の入り口に書かれた謎のメッセージ“悪循環を断て”、そして坑道の壁に書きなぐられた“これは一回目だ”の文字が彼らを混乱させていきます。

ループ2

 皆さんご存知のように、僕はホラーは嫌いです。しかし、殺人事件が起こるサスペンス映画や不可思議なことが起こるSF映画は大好きです。必要以上に血が噴き出したりグロテスクな描写があったりするのが嫌いなだけです。だから、殺人が起き、その謎を解明していくミステリーなどはむしろ大好物です。
 ところが、自分たちの死体を発見してしまうというこの映画、その不可思議な謎を解明していくところがミソなはずなんですが、なんとその謎の重要な部分、時間がループしているという最重要な部分が、邦題によって既に暴露されてしまっているという愚かさなのです。だから、途中で伏線らしく、7人以外の人物の存在を匂わせていたり、自分自身の死体を発見してしまうという超ど級のミステリーがあったとしてもちっとも謎じゃないんですね。
 原題は「MINE GAMES」、“mine”は、“私のもの”と“坑道”という二つの意味をかけてある、なかなか考えられた題名なんですね。しかし、いかんせん原題そのままでは英語に疎い我々日本人にはちょっとピンと来ない、つまり興味を引かれない題名なんですね。だから苦肉の策で、秘密を暴露する邦題をつけるしかなかったという題名なんですね。
 実際、僕もこの邦題から興味を引かれて借りてきたわけで、監督も出演者も全くスターでない超B級映画(ネットにはZ級映画と紹介していた記事もありました。)だからしょうがないのかなあ。
 どうもハリウッドでは、「スター・ウォーズ」の大大大大大ヒット以来、新人監督で全くスターの出ないB級映画で一攫千金を狙う輩が多くて困りますね。まあ、大半は何でこんな映画作ったんだろうと思ってしまうものが多いんですけど。(そういう映画をネタにしてブログ記事を作っている僕が言うことではないかな?)

 それから気になったのが、前半部分が長くて退屈だということです。
 全編91分ですが、彼らが廃鉱の中で自分たちの死体を発見するのが開始からなんと45分後です。もちろんその間、別荘に向かう車でコンビニに寄ったり、事故に会いそうになったり、エンストして途中から歩いたり、酒飲んでバカ騒ぎしたり、全員で廃鉱を探検したり(この時はまだ死体は発見しません。)、近くの湖で泳いだり、そんなどうでもいい描写が続きます。もちろんそんな中でラストの謎ときにつながる伏線がいろいろとちりばめられてあるのですが、しかし、長すぎるんですね。何とか時系列を入れ替える(例えば、死体を発見する場面を冒頭に持ってくるとか。)などして、退屈しない工夫ができなかったんでしょうかね。

 後半は後半で、伏線が次々と回収されて謎解きがされていくのですが、結局なぜ彼らの時間がループするのか、という最大の謎は解明されないまま終わってしまいます。それから、廃鉱の中でローズの足をつかんだのは誰?、ローズの目に他の人たちが傷ついた姿で見えたのはなぜ?、ローズの死因は?、などなど、何となく霊感少女らしいことを匂わせながら全く説明のないまま、彼女に関する謎が全く放っていかれたままエンディングだったのは参りました。
 時間がループするという最大の謎解き要素が最初から明らかな中、予想通りの伏線回収がある意味心地よい後半でしたが、結局解明されないままな謎が残って、ちょっと後味が悪い感じが残りました。

ループ3

 ということで、意外と時間がループするというサスペンスやホラーが多い中、ちっとも工夫のない残念な作品を、今回は紹介しました。
 あっ、今思いついたんだけど、結局映画の中では、ループの2回目(3回目はラストのある描写により、ない可能性が高いけどね。)を描いていたわけで、登場人物が死体を含め2人ずつ(3人目はラストにチラッと。)しか出てこなかったんだけど、どうせならかなり長い間ループは続いていて、死体が山ほど出てきて、生き残った子たちも何人も何人も出てきて、コメディにしちゃえばよかったのに。





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Last updated  2015.10.27 15:28:40
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