勝手に映画批評

2016/11/08(火)12:43

ミクロキッズ

SF(126)

「ミクロキッズ」 Honey, I Shrunk the Kids 1989年 アメリカ映画 監督 ジョー・ジョンストン 主演 リック・モラニス   最近忙しくてちょっと疲れ気味なので、軽く楽しめるコメディが観たいと思い、この映画のDVDを借りてきました。  以前、「借りぐらしのアリエッティ」の紹介の記事の中で、ちらっと紹介しましたね。変な科学者の“物体縮小化装置”により、子どもたちが小さくなってしまい、自宅の裏庭で大冒険をするという、ディズニー製作のファミリー映画です。 公開当時、本国アメリカはもちろん、この日本でも大ヒットし、大変話題になった作品で、僕もかつて、ビデオテープ(DVDではない)を借りてきて観た覚えがあります。数十年ぶりに観賞しました。  科学者のウェイン・サリンスキー(リック・モラニス)は、長年自宅で“物体縮小化装置”の研究に励んでいました。しかし、実験は失敗続きでした。大学でのプレゼンでも、専門家たちの笑い者にされてしまっていました。  そのプレゼンのあったある土曜日、サリンスキー家の隣のトンプソン一家は釣りキャンプに行く準備をしていました。トンプソン家の次男ロンがバッティング練習していたボールが、“物体縮小化装置”のある部屋のガラスを突き破って装置を直撃してしまいます。  装置は暴走し始め、部屋の中にあったソファと椅子を縮小化した後、ガラスを割った事を謝りに向かったトンプソン家の兄弟ラスとロン、事情を知って一緒に部屋に向かったサリンスキー家の姉弟ニックとエミーの4人も縮小してしまいます。  散々なプレゼンに怒り心頭で帰宅したウェインは、装置を破壊してしまいます。散乱した部品と一緒にゴミ袋に入れられ、庭先のゴミ捨て場に置かれてしまった子どもたちは、父に助けを求めるため、家を目指してジャングルと化したサリンスキー家の芝生の中庭の冒険を余儀なくされてしまうのでした。   やっぱり面白かったですね。以前にも観た作品でしたが、心の底から楽しめました。 子どもたちは6mm(推定)に縮んでしまいました。その彼らから見た手入れの行き届いていない伸び放題の芝生の庭はまるでジャングルです。そして、見た目10mほどの距離ですが、助けてくれるはずの父親がいる家は遥か彼方なのです。 アリやサソリと戦ったり、スプリンクラーの洪水から避難したり、落ちていた巨大なクリームサンドで腹ごしらえし、夜を過ごすのはレゴブロックの穴の中です。  そして、中盤で子どもたちを小さくしてしまい、ゴミ袋に入れてほかってしまったことに気づいたウェインは、見るからに滑稽な方法で見つけ出そうとします。考えてみれば理にかなっている方法で、彼はいたって真面目(そうです、彼はいたって真面目なキャラなんですね、今回も。)なのですが、見た目ははっきり言って異常なんですね。 子どもたちが肉眼では見つけづらいほど小さくなってしまった。たったそれだけのアイデアが、様々な面白い場面を生んでいるんですね。 結局面白映画を作れるかどうかは、アイデア次第なんですね。    ということで、30年近く昔の作品ですが、やっぱり面白いものは面白いんだなあ、ということを再確認させられた作品でした。

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