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カテゴリ:サスペンス
監督 マット・オスターマン 主演 ブランドン・ラウス
さて、恒例のDVDを借りてきた時の無名映画紹介コーナーとまいりましょう。 今回は、パッケージの解説を読んで、どっかで見たような話だなあと、思いつつ、どう決着をつけるのか気になったこの作品です。 主演のブランドン・ラウスという人、「スーパーマン リターンズ」の主演(つまりスーパーマン役)だそうです。興業的に大失敗した作品だから、ちっとも知らなかったけど、確かに、長身マッチョなイケメンで、まさしくスーパーマンにぴったりのヴィジュアルですね。
地下に建設された施設内で400日にわたって生活するという実験に、4人の宇宙飛行士が参加する。順調に地下での生活を送っていた彼らだが、実験開始から200日目に地上の本部へメッセージが送れなくなってしまう。その後、彼らは幻覚にも悩まされるようになる。そして実験開始373日目に、外からハッチをたたく音が施設内に響き渡る。実験を中断して地上に出る宇宙飛行士たちだったが。その前には荒野が広がっていた。さらに、地球上には存在しないはずの物質が大気中に確認され…
以上、パッケージに書かれたあらすじです。なんか面白そうでしょ。 実験の参加者は、イケメン船長のセス(ブランドン・ラウス)、医療担当の女性隊員エミリー、通信担当のガテン系強面ドボラク、実験担当の草食系優男バグの4人です。 冒頭、いきなりセスが警察署から釈放する場面から始まります。どうやら、彼女に振られてやけ酒し、喧嘩して一晩御厄介になっていたようです。彼はそのまま記者会見場に遅刻して現れます。そして、船長と紹介され、しかもそのまま、荒れ地の真ん中にハッチだけある地下への入り口に入っていきます。「えっ、えっ、えっ、それでいいの???」「ちょっと宇宙飛行士として大丈夫?しかも船長????」という良識を疑う始まり方です。 しかも、その別れた彼女というのが、後でわかるんですが、実験に一緒に参加しているエミリーなんですよ。「なんやそれ????」でしょ。 それから、食事をしたり、排せつしたり、睡眠したり、トレーニングをしたり、ミーティングしたり、談笑したり、実験したり、通信したり、娯楽に供したり、個室で過ごしたり、などなど、普通に生活する様子の描写が、不十分なまま、26日目(早!!)、地震のような振動を感じたかと思ったら、電力の供給が減少し、地上との通信が途絶える(パッケージの解説には200日目とありますが嘘です。)のを皮切りに、喧嘩をしたり、異常行動に走ったり、ネズミが侵入してきたり、いろいろな異常事態が起こりますが、訓練の一環かもしれないと、特別な動き(状況を確かめるとか、外へ出てみるとか、通信装置の修理を試みるとか、)は全くなく、結局373日目(様子見が長すぎじゃない???)、侵入者が現れたところで、やっと外へ出るという決断をします。(優柔不断かよ!!!) 外へ出てみると、空は厚い雲に覆われ、荒野のど真ん中だと思われた地下施設ですが、結構近いところに民家や小さな町があったりして、町の住民は異様な雰囲気で、怪しいスープを出してきたレストランの親父が言うには、月に光る物体が衝突して粉々に砕け、地球に降り注いできたとのこと、それが真実か確かめる間もなく、町の住民との争いになり、ずーっと夜で全く昼間にならないまま400日目になっていて、全く何も解決しないまま、唐突に終わってしまいます。
天変地異があったのか、それとも町の住民もすべてグルで訓練の一環なのか、それとも長らく閉じ込められていたための精神異常による幻覚を見ているのか、それぞれの伏線と思われる描写があるため、全く判断がつかないまま、何の答えも提示ないまま、結論は全面的に視聴者に丸投げで終わってしまうのです。 観終わって、まずポカンとします。そして、徐々に怒りがこみ上げてきます。なんなんだこの話は、結末はご想像にお任せします、にしてもほどがあるぞ!!! とにかく、脚本がめちゃめちゃで、書いた本人(どうやら監督のようですが。)も結論を決めてないんじゃないかな???なんにしても、ひどい話です。
ということで、全くおすすめ出来ない怒りしか生まない映画なので、結末(ないけどね。)まで詳しく書いてしまいました。 なんて言っても、4人の髪形やひげ、体形などが400日の間、全く変わらないところが、まともな映画を作ろうという気持ちが全くないということですよね。(散髪や髭剃り、整髪の場面は全くありません。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.05.08 17:22:11
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