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また暗めの話かも。
というか、同じような話かも。 日本いのちの電話連盟によると、05年の自殺相談者の数が45600件に達して過去最多を更新したそうな。90年代には20代が多かった自殺相談者は、いまでは30代が3割を占めるようになったらしい。 ちなみに厚労省の発表してる数字からみると、実際の自殺者も3万人を超えてるみたい。 これに加えて、全く相談もしてないけど自殺したい人を考えると、日本人ってのは全部で何人くらいが死にたいと思ってる国なのかね。 以下新聞の記事から抜粋 野田正彰・関西学院大教授(精神医学)は「自殺者の増大は格差社会の影響が大きい。勝ち組は弱者へのいたわりがなくなり、負け組とされる人たちは挫折感を強く感じさせられている。競争に勝つため、子どものころから相手に弱点を見せられず、本音が話せなくなり、人と人とのつながりが薄れている」 そらまあ、格差社会は関係あるだろさ。勝ち組は労わりの心を失い、負け組はひたすら辛いだけ。 そうなのかもしれない。けど、問題は現状の社会システムが格差が広がりやすいということだけじゃなくて、そのシステムの中に上手くはまれる人が正しいということにする考えじゃないのかなあ。 これだけ不幸を感じてる人が多い社会なのに、成人式の時期の新聞の社説なんかを読むと、必ずといっていいほど若者の意欲なんかに対する否定的な意見が書いてある。要するに「今の社会にはまれる心の準備をしっかりしてない」ってことね。 これだけ自殺志願者が多い社会を正しいという前提にして、そこにはまることに意欲を持てない若者を否定するってのは、いったいどんな考えなんだろか。 意欲を持てなくなるような社会をつくってるのは、自分たち大人だっていう考えはないものなのかなあ。 社会が○○なシステムだから、だんだんと格差が広がっていって、人の心が荒廃していくと。それは悲しいけど事実なのかもしれない。でも。どんなシステムだろうが一人一人が人を思いやる気持ちを持ってれば、それだけで全然話しは違うんじゃないかなあ。 人間っていうのは環境に慣れて育って、その慣れよりも劣悪な状態に晒されると苦痛を感じる。毎月100万円の小遣いを貰ってた人が10万になったら、それはやっぱりものすごく苦痛なんだろうと思う。 でも、大人なんだから、なんでもかんでも環境やらシステムやらのせいにするのは、なんか情けない話な気がする。 人を思う気持ちに、勝ち組も負け組もないと思うんだけどなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.10 15:43:48
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