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名無し人の観察日記

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2022.05.04
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日本が歴史上外国の占領統治を受けたのは、第二次世界大戦後のGHQ――実質的にはアメリカによるそれだけですが、これが世界史上でも珍しく穏健な統治だったため、日本人は占領のスタンダードがアレだと勘違いしがちです。これは限界おリベ様に限らない問題の一つで、そのため日本人は外国の侵攻を受ける、それにより支配されるという事の危うさをいまいち理解できていない面があります。
 これが限界おリベ様になると、現在の日本が歴史上最低最悪最劣の支配体制の下にあると言う妄想があるので、むしろ外国に占領された方が良いとまで考えだすのですが、まぁ今のところ佐原さんはそこまで限界を極めてはないようです。いつそうなるかわかりませんが。

戦う宿命?
https://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/202205040000/

 文筆家、師岡カリーマ氏の文章を引用。この人はダメな時といい事を書く時の落差が滅茶苦茶激しい人なのですが、さて今回はどんなものでしょうか。

>どこだったかヨーロッパの国に避難したシリア人女性を、現地の女性が叱咤(しった)していた。「あなたは自国に留(とど)まって、戦うべきだった」。その声がいかにも確信に満ちていたので、「私だったら・・・戦える? いや、逃げるだろう」と複雑な気持ちになったものだ。ウクライナ難民にも彼女は同じことを言うだろうか。

 どこの国なんですかね。ポーランドあたりだったら言いそうな気もします。昔からドイツとロシアに殴られまくり、それに必死に抗ってきた国なので。とはいえどこの国の人であろうと、それはその人の個人的な信念でしかなく、押し付けて良いものでもないので

>戦争の狂気に直面する恐怖や人生を壊されて失うものの大きさは、アラブ人もスラブ人も同じだ。戦う宿命を負わせていい民族などいるはずがない。

 と言う師岡氏の言ってる事は正しいですね。ここまではあまり問題がない。

>白人優遇の意図はなくても、残念ながら海外の非白人からはそう見える。
>欧州の人々が中東やアフリカの難民よりウクライナ難民に寛大なのは、同じ大陸ゆえの連帯感と説明できる。日本は違う。今後はより積極的に各国からの難民に門戸を開かないと、格好がつかないと思う。

 ここは日本の立場をよく理解してないとしか言えないですね。忘れられがちですが海を隔てているとはいえ、日本はロシアの隣国。ウクライナと同じ立場であり、冷戦時代は戦前のウクライナに匹敵する脅威をソ連から受けていた国です。そして今なお非友好的な強大な軍事国家である中国や北朝鮮とも隣国です。
 その日本がウクライナ問題で知らん顔をする、積極的でない態度を露わにするというのは、危機感のない助け甲斐のない国、という印象を与える事になります。仮に有事が起きた場合、日本が今度は世界に助けを求める時のための保険として、ウクライナ問題での積極的な行動が必要な時なのです。


 さてこれを読んだ佐原さんの反応。

>自国が侵略されたら、戦うべきか逃げるべきか、人によってまた状況によって考え方は色々と思いますが、私は取りあえず抵抗を試みて、勝ち目がありそうなら戦うし、負けそうな場合は逃げるか降伏するか、とにかく生き延びる道を選択すると思います。

 勝ち目があったら戦うのか……(困惑)。勝ち負けを度外視してとにかくひれ伏すのが九条信者だと思ってましたけど。
 まぁそれはさておき「生き延びる道を選択する」と言うのは正しいんですが、降伏しても助からない可能性と言うのが世界史的には結構あるんですよね。佐原さんはその辺が分かっていません。


>ゼレンスキー政権のようにアメリカから武器を供給してもらって徹底抗戦するとか、戦前の日本軍のように「最後の一兵まで戦う」などという玉砕戦法は、国民の命を無駄に犠牲にするものであって、避けるべきです。

 安易に「降伏」しちゃうと、徹底抗戦以上に無駄に国民の生命を犠牲にする可能性があります。
 ウクライナは1917~21年にかけてやはり共産化ロシアに二度にわたって侵攻され、ソ連邦に加盟させられるという形でその独立を失うという歴史を辿っていますが、ロシアは激しく抵抗したウクライナに苛烈な弾圧と虐殺を加え、農産物の強制徴収によって引き起こされた人工的な飢饉(ホロドモール)によって、最低でも当時の総人口の二割に当たる四百万人以上(一千万人を超えるという説もあり)が飢えや疫病により死に追い込まれるという、地獄のような経験をしています。
 日本の抵抗も同じで、トルーマン政権に代わる前のアメリカの方針は「無条件降伏」でした。これは国民の生殺与奪を敵国に全て委ねるという異常なものであり、ウクライナに上記のような壮絶な弾圧を加えたスターリンでさえ「無条件降伏など受け入れられるはずがない。そんな要求は敵を団結させ最後まで抵抗させるだけだ」と批判している頭のおかしい要求です。
 ルーズベルトが日本に対して極めて敵対的で、人種レベルで消滅させたいと公言していたのは有名な話であり、そんな相手に降伏などできる訳がありません。降伏したところで今度は無抵抗で虐殺される可能性があるからです。まぁ昨日の日記の言葉を借りるなら「文化的な国家」相手だけです。降伏と言う選択肢を選んでいいのは。


>今日のように情報網が発達すれば、戦争の結果がどうあれ、どっちがどのような「不正義」をしたのかは、世界に報道されて記憶されるのですから、ほとぼりが覚めてから冷静な話し合いを行なえば、正しい国境線の策定やり直しとか、戦争被害の賠償とか、解決することは不可能ではないと思います。

 無理。というかお前それを日本に侵略されてた頃の中国や、イラク戦争時のイラクに言えんの?
 ロシアにしても中国にしても、平然と他国による自国の不正義の報道を無視出来る国家だからまずいんです。後々冷静な話し合いができるような国家だったらそもそも開戦しません。軍事的威圧や先制攻撃による開戦と言う選択ができる時点で、その国は降伏して良い相手じゃないんです。
 限界おリベ様は日米以外の国に性善説を適用しがちですが、そもそもそう言う発想自体根本的に誤ってると自覚すべきです。





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Last updated  2022.05.04 10:30:09
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