テーマ:子どもの教育(36)
カテゴリ:教育
今日で3学期の授業が終わり。
私は中3をメインで受け持っていたので、今日の授業は小学6年生の英語のみ。 非常にラクでした(^-^) 合格発表から一週間が過ぎました。 今日は職場についてすぐ、Mくんのお母さんから電話が…… 浪人するという結論をわざわざ電話で知らせてくれたのです。 塾はお金を払って来る所。 志望校に合格させなくてはいけない、という使命を背負っています。 だから不合格の親御さんには申し訳ない気持ちでいっぱい。 私はMくんのお母さんにひたすら「力になれなくて申し訳ありません」と 謝る言葉しか出てきませんでした。 ところが、Mくんのお母さんは、まったく私のことを責めない。 それどころか、下のお子さんをうちの塾へ預けたいとのこと。 この塾に入れて良かったと思うんですよ。 不合格になったのは残念ですが、うちの子は精神的に弱すぎるんですよね。 それをこの1年間で克服して、次は希望を叶えますから。 本当にいろいろ良くして頂いてありがとうございます。」 お母さんから言われた言葉です。 私は電話口で涙が出そうでした。 そして、唯一伝えられたのが、 私はこれから先もMくんの力になれることならなんでもしたいと心底思っています。 微力ですが頼ってください。力にならせてください。」 これだけです。 建て前ではなく、心から出た私の本音でした。 お母さんも「息子も先生の所に会いに行きたい、って言っていますから、その時は よろしくお願いしますね。」と…… 今、Mくんは毎日気楽に友達と遊びに行っているそうです。 これからの1年で自分は大きな人間になる、ってとてもプラス思考でいるそう。 お母さんは最後にこう言いました。 いい経験ができますから…先生が悲しい顔すると息子も辛いでしょうし…。 息子は本当に先生に感謝してるんですよ。くるみ先生が大好きなんですから。」 正直言ってこの1週間、私は1人になると必ずMくんのことを考えていました。 彼の大事な1年を無駄にさせてしまった、その罪悪感に押しつぶされそうでした。 だから、お母さんの最後の一言がとてもジーンときました。 励まさなくてはいけない立場なのに、励まされてしまいました。 Mくんのお母さんとは何度かお話をさせて頂いたことがありますが、 本当に素敵なお母さん。 Mくんはそんなお母さんにそっくりです。 そして、以前日記にも書いた8年前に亡くなった私の弟にも似てる。 マジメな所、優しい所、ちょっと気が弱い所。 背が高くて、かっこよくて、女の子にモテる所…だけど女の子と話すのは苦手な所。 だからこそ、力になれなかったのが悔やまれて仕方ないのかなぁと思います。 苦しんだ弟の力になれなかったことをとても後悔しているから…… でも、Mくんは元気に生きている。 私はこれから先、何かしらの力になれるはず。 笑っていよう。 そう。笑っていよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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