テーマ:子どもの教育(36)
カテゴリ:教育
怒涛の4月も終わり、只今GWの真っ最中です。
この間彼と久しぶりにビデオを借りて見ました。 でもGWということもあってか、観たいものはほとんどレンタル中。 そこで彼が観たいといったのが「バトルロワイヤル2」でした。 私は前作も観ていませんが、「人を殺す」ことで成り立っている映画だというイメージがあったので本当は観たくなかったんです。 初めのうちは、人が血をあげて死んでいくシーンに目をそむけながら、やっぱり観なくちゃよかったなぁ……という思いでいっぱいでした。 でも、人が何人も死んでいくうちに、画面を普通に観れている自分がいることに気づきました。決して面白くない、だけど、初めに感じていた気持ち悪さがどんどん薄れていって、その画面を見ていることに違和感を感じなくなっていました。 あの映画を作った人は何を伝えたかったんだろう? 物語終盤になってくると、登場人物の1人が平和について語り始めました。 命の重みのようなことも言っていたような気がします。 私には全部空言にしか聞こえなかった。 そして、ミスチルの「HERO」の歌詞がふっと頭をよぎりました。 違う 僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ ************************************************************************** 子どもが加害者になってしまう事件が起こると、その子どもがこういった類の作品に没頭していた……なんてニュースを見ることがあります。 人がどんどん死んでいく、それが当たり前の映画・アニメ…… 確かに感覚がおかしくなってしまうのかもしれません。 それを自分の今回の体験で実感したと同時に、もう1つ、こんなことがありました。 先日起きたJR西日本の脱線事故。 遺族の方の気持ちを思うと、ニュースを見ながら涙が止まりませんでした。 大事な家族を失った気持ちは痛いほどわかります。 私の弟は病気だった。仕方がない、運命だと言われればそれまでです。 でも、今回の場合は違う。 死ぬ必要なんて何もなかった、健康な人たちが突然命を「奪われた」のですから。 「家族を亡くす」という体験をしていない人でも、遺族の方の悲しさ・悔しさは理解できるものだと思います。 ところが、あの事故の次の日、ある女子生徒が発した言葉。 「かっこいい」 意味がわからなかった。 その言葉が、脱線事故についての彼女の感想だとわかった時、私は絶句しました。 どうしたらそんなことが言えるの? 自分の大切な人が突然いなくなる、その悲しみを少しでも理解できれば絶対出てこない言葉だよ…… 感覚が麻痺してる。 私はこういう子供たちにどう接していけばいいんだろう。 私が弟を亡くした時に味わった悲しみ、それから8年経つ今も抜け出せない悲しみを彼女に話せば少しは理解してくれるんだろうか…… 教育に携わっている人間がこんな風に迷っていちゃいけないのかもしれない。 だけど、 迷いながら、壁にぶつかりながら、それでも私は子どもたちの力になりたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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