テーマ:子どもの教育(36)
カテゴリ:教育
うちの塾は、少し街中から離れていて、「何でこんなとこに建てたんだろう?」って思っちゃうような場所にあります。
それに、わからないままで帰宅させたくない、という私の指導方針もあり、帰宅する時間は早くて夜の10時くらい。 だからほとんどの生徒は保護者さんの車で送迎してもらいます。 お父さん、お母さんだって仕事をお持ちになっている方が多い中、私の指導方針を理解してくださり、夜遅くに迎えに来てくださることには私も本当に感謝をしているのですが…… 中3のある女の子2人。 「迎えに来て」と電話をすると、受話器に向かって「イヤだ」の連呼。 電話を切った後、事情を聞くと「お父さんが迎えに来るのがイヤ」という答え。 「お父さんだって仕事で疲れて、本当はゆっくりしたいはずなのに、あんた達を迎えに行かなくちゃいけないからってきっとお酒も飲まずに電話待ってるんじゃないの?そこまでしてあげるのは、親だからなんだよ。大切に思われてるってことじゃん」 と私が言うと、 「だってオヤジうざいんだも~ん、きもいし~!いなくっていいよ~」 あまりに抽象的過ぎて、一体お父さんのどこがイヤなのかさっぱりわかりません(^^;) しかも、お父さんいなくなったら… あなたが命の次に大事にしているケータイはもちろん、かわいい服だってなんだって手に入らなくなるんだよ…… 結局、お父さんが迎えに来て、車に乗るまで、 「イヤだ!こんな車に乗るくらいなら歩いて帰るし~!!」 とごね続けていたのでした…… 私も父からすれば「娘」ですが、私は父に対して心底嫌いなんて思ったことがありません。 中学生・高校生の時は、父が帰ってきてから深夜まで父の昔話やいろんな雑学を聞くのが好きでした。 大人になってからは、父と2人で飲みに行ったりすることもあります。 (最近は離れて暮らしているせいもあってめっきりお酒飲んでないなぁ) この違い、ってなんなんだろう? 父親としての愛情、っていうのは、私の父も彼女達のお父さんもきっと同じくらい強いものだと思うんです。 彼女達と話していると、私の中学生の時より、彼女達の方がいろいろなものを買ってもらえて何一つ我慢することなく、不自由することなく育ててもらっているような気がします。 だけど、肝心な「心」を彼女達は満たせてもらえなかったみたい。 小さい時から今まで、お父さんとまともに話したことを覚えていないって言うんです。 「うちの親はものだけ与えてればいい、って思ってるんですよ~」 なんて子どもの口から出てきてしまうのもきっとそのせいでしょうか。 私は父とたっくさん話しました。 小さい時は、テレビを見ながら疑問に思ったことをすぐ父に尋ね、父はそれについて2時間でも3時間でも話してくれた。 4歳くらいの時だったかなぁ。 「月にうさぎが本当にいるのかどうか」が幼い私には大きな疑問で父にたずねた記憶があるくらい(^-^) もう15歳となってしまった彼女達の気持ちをすぐに変えるのは難しいでしょう。 きっと大人になって、今とは比べものにならない大きな大きな壁にぶつかった時、自分を無条件で愛してくれているお父さんの存在に気づくのかなぁと思います。 そして、そういう日が早く来て欲しいと思います。 私も数年後はきっと子どもの親になっているんだろうな。 おしゃべりが大好きな彼のことだから、きっとうちの父みたいに子どもにたっくさんお話してくれるパパになってくれると思う。 間違っても子どもに「いなくていい」なんて言われないパパになって欲しいなぁ。 なんてこんな心配は取り越し苦労かな(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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