テーマ:子どもの教育(36)
カテゴリ:教育
私が働いている地域では、入試に必ず課題作文が出されます。
だから2学期に入ると毎回国語の時間に作文を書かせ、それをうちに持って帰って私が添削をするのですが…… なんでこんな日記を書いているかというと、昨日、彼の家で彼が読んでいるビジネス雑誌をぱらぱらめくっていた時のこと。 「話し方」についての本を書いたある著者のインタビュー記事。 大学生の小論文の添削をしていて、たった1000字程度なのに最後まで自分の主張を通せない学生が多いことに気づいた……と。 おぉ大学生でもそうなのか、と変な感心をすると同時に、自分が今添削をしている生徒達は少しでもまともな作文を書けるように頑張ろう!と自分に気合が入ったのでした。 私が小学生のころ、結構作文を書かされる機会が多かったように思います。 そこで、原稿用紙の使い方を叩き込まれたんですよね。 だから中学生にわざわざ「かぎカッコはどの位置、句読点はどの位置、行末に句読点が来た時は…」なんてやらなくていいか~なんて思っていたのですが…… ビックリするくらいできませんでしたΣ(- -ノ)ノ ましてその内容といえば… 添削しながら苦笑いばかり浮かんできてしまいます(^^;) 例えば、 話し言葉と書き言葉が混ざってしまっているもの。 「この間」を「こないだ」と書いてみたり、「しっかりやっておけば」を「しっかりやっとけば」と書いてみたり。 あと、作文の中で自分の親を出す時に「お父さん」「お母さん」ってそのまま書いてしまう子も多いですね。敬語の授業の時に他人の前では「父」「母」にするんだよ、って言ったのになぁ。 すごくビックリしたのは、 一文目から突然、「私は~~~だからだ。」と理由を述べる文を書いていた時。 インパクトはかなり強かったのですが(笑)一体何の理由なんだ…? といったように…… 作文が苦手な子の傾向としては、やはり国語が苦手です。 とくに論説文。 高校入試で出るような論説文は、とても論理が明快で、主張をつかむことはそれ程難しいことではないのですが、作文が苦手な子は本当に理解していないんだなぁと思うような答えを書きます。 自分が親になったら、子どもにはたくさんの本を読ませたいな、と思っていました。 私の親が気づけばそこに本がある…という環境で私を育ててくれたので、私も自分の子には同じようにしよう、と。 だけど、それだけじゃなくて、自分の思っていることや考えたことを文章として書かせるようにもしようっと。 この職業をしていて矛盾しているかもしれませんが、私は自分の子どもに「勉強ができて欲しい」とおそらく望まないと思うんです。 だけど、自分の意見を誰かにわかってもらえない・誰かの意見を理解できない……というのでは、きっと子どもが困ると思うから。 たかが作文ですが、実はどの教科よりも大切だなぁと痛感しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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