テーマ:趣味の英語(406)
カテゴリ:Christmas
「シニアのためのものしり英語塾」(※1)の月曜と火曜(同じ内容)の担当は大杉正明先生。今月はクリスマスにちなんでThe Gift of Magi (※2)を取り上げ、ゲストに同じ大学のアラン・ターニー先生をお招きしています。ターニー先生の朗読はうっとりするような素晴らしいものですが、初めはよく聞き取れませんでした。テキストの文章(ラダーシリーズより)を見て、こんな簡単な文章が聞き取れないなんてと唖然としました。ニュースのようにハキハキした音読は週刊STのCDで慣れてきたけど、英文学の聞き取りは初めて。特に低音部分が聞き取りにくい。トークマスター2に録音して何度も聞くうちに渋い語り口にすっかり魅了されるようになりました。今週で最後なのがちょっぴり残念ですが、お勧めです。
さてタイトルに使われているMagiですが、「マギ」ではなく「メイジャイ」と発音します。「賢人、賢者」の意味です。Gift of Magi、「マギの贈り物」だと手品みたい。マギー四郎、マギー審司を連想して。(笑) 「賢者の贈り物」ですね、日本語訳は。 the Magiと言えばキリスト教ではキリストの生誕を祝って訪れた「東方の三博士(three wise men)」のこと。新約聖書マタイ伝には…, there came wise men from the east to Jerusalem.(※3)と記されています。このwise menは今で言えば天文学者、救世主の星を見つけてキリストの誕生を知ったのです。星を見るといえば、当時は占星術師。占星術と言えば、神秘的な魔術の世界を連想させます。なんとmagiには「魔術師」の意味もあり、magic(魔法、手品)の語源になっているのです。\(◎o◎)/! 結局マギー一門に戻ってきてしまいました。 なおmagiは複数形で、単数形はmagus(メイガス)です。複数形の方が綴りが短い。 「キノコ、菌(類)」を表すfungi(ファンジャイ)も単数形はfungus(ファンガス)で似ているから一緒に覚えておきましょう。 ※1 NHKラジオ第2放送 午前7:45~8:00 午後3:10~3:25(再放送) ※2 原文はこちら(All works by O.Henry at Project Gutenbergより) The Gift of Magi ※3 King James Version Matthew2:1 ご参考:パティターニさんのブログでmagi(東方の三博士)についてさらに詳しい記事が読めます。うんちく好きの方にお勧めです。東方の三博士の謎:マジックの語源 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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