Wordbook of Kurumimochi               くるみもちの単語帳

2006/02/07(火)06:31

光り輝く島

さて、昨日のクイズ、何語の『ぐりとぐら』の答えですが、まずこの言語を使う国のことから。 《外務省の一般情報より》 面積:65,607キロ平米(北海道の0.8倍) 人口:約1,946万人 首都:スリ・ジャワルダナプラ・コッテ  そう、スリランカです。カサブランカさん、国名正解! 首都名は世界一長いとか。そらんじるどころか、書いてあるものを読むのだってあやういです、私。  このブログの読者の中には子供の頃、「セイロン、首都コロンボ」と覚えた方も多いはず。  そう、インド洋に浮か紅茶の島。  1948年にイギリス連邦セイロン(Ceylon)自治領として独立  1972年にイギリス連邦から完全独立した際にもともと国民に呼ばれていた「スリランカ(Sri Lanka)共和国」に改称。Sriは「光り輝く」、Lankaは「島」の意味。  1978年にさらに「スリランカ民主社会主義共和国(※1)」に改称。  1985年に首都をコロンボ(Colombo)からスリ・ジャワルダナプラ・コッテ(※2)に移す  ※1:Democratic Socialist Republic of Sri Lanka  ※2:Sri Jayawardenepura Kotte  但し、スリ・ジャワルダナプラ・コッテはコロンボ近郊に作られた計画都市で、立派な国会議事堂があるだけで街としての開発はこれから。政治経済の中心は依然コロンボにある。  地理が苦手な私は同じインド洋に浮かぶマダガスカル島と混同しがち。インドの東の島とアフリカ大陸の東の島。大陸に寄り添う位置や島の形、名前がなんとなく似ているし。  マダガスカル島はアフリカ大陸の東に位置し、国名は「マダガスカル共和国(Republic of Madagascar)」、こちらは旧フランス領で珈琲で有名。スリランカとは対で覚えやすそう。  スリランカ→セイロン島→紅茶→インドと覚えれば、  珈琲→マダガスカル→アフリカと位置もバッチリ。今日は趣味の地理?  前置きが長くなりましたが、答えの言語はシンハラ語です。  よもぎさん、正解! よく分かりましたね。  スリランカの民族はシンハラ人(約7割)、タミール人(約2割)、スリランカ・ムーア人(約1割)です。シンハラ人とタミール人はそれぞれ独自の言語、シンハラ語とタミール語を持ちます。長くイギリス領であったことから、英語が連結語として使われます。貧富の差が激しく、英語を操れることが社会的地位を得るには必要とされます。  1980年代より約20年間内紛が絶えませんでした。2002年に北部独立を求めるタミール過激派と政府の間で停戦合意がなされてからは大きな武力衝突は起こっていませんが、今でも選挙の時など緊張が高まることがあります。2004年末のスマトラ沖大地震の津波で大きな被害をこうむったことも記憶に新しいところです。  この「ぐりとぐら」の絵本は「スリランカの教育を支援する会」の募金をもとにスリランカで発行されました。(※) もちろん福音館書店から原版を購入し、印税契約もしています。写真はシンハラ語版ですが、同時にタミール語版も発行しました。値段はどちらも150ルピー。日本円でおおよそ200円です。 ※追加情報:2003年です。  

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