テーマ:趣味の英語(406)
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さて、昨日のクイズ、何語の『ぐりとぐら』の答えですが、まずこの言語を使う国のことから。
《外務省の一般情報より》 面積:65,607キロ平米(北海道の0.8倍) 人口:約1,946万人 首都:スリ・ジャワルダナプラ・コッテ そう、スリランカです。カサブランカさん、国名正解! 首都名は世界一長いとか。そらんじるどころか、書いてあるものを読むのだってあやういです、私。 このブログの読者の中には子供の頃、「セイロン、首都コロンボ」と覚えた方も多いはず。 そう、インド洋に浮か紅茶の島。 1948年にイギリス連邦セイロン(Ceylon)自治領として独立 1972年にイギリス連邦から完全独立した際にもともと国民に呼ばれていた「スリランカ(Sri Lanka)共和国」に改称。Sriは「光り輝く」、Lankaは「島」の意味。 1978年にさらに「スリランカ民主社会主義共和国(※1)」に改称。 1985年に首都をコロンボ(Colombo)からスリ・ジャワルダナプラ・コッテ(※2)に移す ※1:Democratic Socialist Republic of Sri Lanka ※2:Sri Jayawardenepura Kotte 但し、スリ・ジャワルダナプラ・コッテはコロンボ近郊に作られた計画都市で、立派な国会議事堂があるだけで街としての開発はこれから。政治経済の中心は依然コロンボにある。 地理が苦手な私は同じインド洋に浮かぶマダガスカル島と混同しがち。インドの東の島とアフリカ大陸の東の島。大陸に寄り添う位置や島の形、名前がなんとなく似ているし。 マダガスカル島はアフリカ大陸の東に位置し、国名は「マダガスカル共和国(Republic of Madagascar)」、こちらは旧フランス領で珈琲で有名。スリランカとは対で覚えやすそう。 スリランカ→セイロン島→紅茶→インドと覚えれば、 珈琲→マダガスカル→アフリカと位置もバッチリ。今日は趣味の地理? 前置きが長くなりましたが、答えの言語はシンハラ語です。 よもぎさん、正解! よく分かりましたね。 スリランカの民族はシンハラ人(約7割)、タミール人(約2割)、スリランカ・ムーア人(約1割)です。シンハラ人とタミール人はそれぞれ独自の言語、シンハラ語とタミール語を持ちます。長くイギリス領であったことから、英語が連結語として使われます。貧富の差が激しく、英語を操れることが社会的地位を得るには必要とされます。 1980年代より約20年間内紛が絶えませんでした。2002年に北部独立を求めるタミール過激派と政府の間で停戦合意がなされてからは大きな武力衝突は起こっていませんが、今でも選挙の時など緊張が高まることがあります。2004年末のスマトラ沖大地震の津波で大きな被害をこうむったことも記憶に新しいところです。 この「ぐりとぐら」の絵本は「スリランカの教育を支援する会」の募金をもとにスリランカで発行されました。(※) もちろん福音館書店から原版を購入し、印税契約もしています。写真はシンハラ語版ですが、同時にタミール語版も発行しました。値段はどちらも150ルピー。日本円でおおよそ200円です。 ※追加情報:2003年です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
おおっそうだったんですか、よもぎさんさすが!
でも、セイロンの時代でよかった、今の首都名ではテストの時に書けそうもありません。 (February 7, 2006 06:55:01 AM)
>でも、セイロンの時代でよかった
びんがたさん、あら、少し年上でしたか。ひょっとしたことでわかるのですね~。 イギリス領で、英語は知っていましたが・・・、 タミール語は、まだ聞いた事あるような よもぎさんすごいです! (February 7, 2006 12:03:40 PM)
クイズの答えは全くわかりませんでしたが,
タミール語は思いいれがあります。 私がそもそも,語源などに興味を持ち,言語学を志すきっかけになった,大野晋さんの「日本語の起源(岩波新書)」で,大野さんは,日本語のタミール語起源説を発表したわけです。 その本に,高校の図書室で出会ったのがきっかけでした。 その後,週刊誌などでタミール語起源説について色々取り上げられたり(賛否両論)していましたが,本を読むとやはり,日本語との共通性を感じずにはいられません。 そんなことに興味を持って色々読み漁っていた頃のことを思い出しました。 タミール語の本も見てみたいものです。 (February 7, 2006 01:10:16 PM)
世界にはいろんな文字がありますね。
楽しかったです。 (February 7, 2006 09:07:53 PM)
スリランカ!
昨年縁あって、スリランカの人とイベントをしたんですよ。 その頃、けっこうスリランカのこと調べました。 ペラヘラ祭りのこととか。 ぐりとぐらのスリランカ版があるなんて始めて知りました! くるみもちさんはどこでこの本と出合ったのかしら? 今ごろですが・・・ Do You Believe in Santa Claus 買いましたよ! ステキな本ですね。まだじっくり読めていないのですが、このゆったりしたスタンス、大好きです! そういえば、リンクさせてもらいますね。 (February 8, 2006 01:21:44 AM)
>今の首都名ではテストの時に書けそうもありません。
もちろん、私も無理です。でもこういうの覚えるのが好きな子もいるのですよね。 娘にスリランカって知ってるてきいたら、一気にに首都名を言って喜んでました。でも受験には役に立ちそうにない知識なんですよね。蛙の子は蛙? とほほ。 (February 8, 2006 04:47:44 AM)
前日のコメント
>仏教ということなので、 >スリランカ 仏教からスリランカを思い出すなんて凄いですね。それにタミール語に関する知識も。 発祥国のインドは仏教国ではないのに、海を隔てた向かいの島に残るなんて。なんとなく似ていますね、中国には残っていない仏教関係の遺産がたくさん残っている日本と。 (February 8, 2006 05:00:21 AM)
タミール語に反応していただきありがとうございます。
大野晋さんの「日本語の起源(岩波新書)」を探してみます。(夫の本棚にありそう) 英語の辞書でみるとタミル語と綴る方が発音にも合っているし、カタカナでもそう表記される方が多いようですが、タミールになんとなく親しみを感じます。スリランカだけでなく、インドの公用語でもあり、スリランカで使っている割合が低くても、タミール語の方が世界的には有名なんでしょうね。 >タミール語の本も見てみたいものです。 探してみます。時間を下さい。 (February 8, 2006 05:38:19 AM)
こちらこそご無沙汰しています。
リンクしていただいてありがとうございます。 れもんダリアさんもスリランカにご縁があったのですね! スリランカのお話もっとうかがいたいです。「ぐりとぐら」のスリランカ版のことも書きたいのですが、今朝はもう時間がありません。すみません。<(_ _)> 帰ってきたら日記を更新して、れもんダリアさんのサイトにもうかがいますね。 >Do You Believe in Santa Claus 買いましたよ! >ステキな本ですね。まだじっくり読めていないのですが、このゆったりしたスタンス、大好きです! ありがとうございます! \(~o~)/ (February 8, 2006 07:01:43 AM)
シンハラ語版「ぐりとぐら」、たくさん売れて、たくさんの子供たちに読んでもらえるといいですね^-^。
子どもの頃から私も大好きな絵本だったし、息子も…♪ カステラが焼ける美味しそうな香りが漂ってくるような気がしますよね。 (February 8, 2006 04:29:06 PM)
はい。シンハラ語版もタミール語版も、たくさんの子供たちに楽しんでもらいたいと思います。
>子どもの頃から私も大好きな絵本だったし、息子も…♪ メーベルさん自身も楽しまれたのですね。自分が子供の頃好きだった本を自分の子供にも読んでやるって素敵です! >カステラが焼ける美味しそうな香りが漂ってくるような気がしますよね。 本当に美味しそう。娘が絵本のカステラに手を伸ばしてちぎり取り、口に持っていってむしゃむしゃ食べる振りをしていたのを思い出しました。 (February 9, 2006 04:56:20 AM) |