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Wordbook of Kurumimochi               くるみもちの単語帳

February 28, 2006
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テーマ:趣味の英語(394)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 ポンチョさん、カサブランカさんご紹介の「日本語の起源 新版」(岩波新書 新赤版 340)をやっと手に入れました。最初の出版が1957年、この新版が出たのが1994年、その時大野晋先生は75歳! その後も岩波新書だけでも「日本語練習帳」(新赤版 596)、「日本語の気教室」(新赤版 800)など。枯れることなく湧きいずる知性の泉ですね。

 さて「日本語の起源」ですが、これがとても難しい。言葉や文法の比較だけでなく、稲作の始まり、つまり文明に関することや小正月などの風俗習慣に関することまで触れて検証を試みています。

 言葉は今でも使われているものを取り上げているので比較的判りやすいけど、発音に関する知識が乏しいので、そうなんだと思えるだけ。文法に至ってはお手上げ! 文法は当然古代の文法、つまり古典の文法との比較になるのすでが知識がありません。"^_^" 高校の時もうちょっと真面目に学んでおくべきでした。解説を読んでも、自分の知識と照らし合わせて理解すると言うことができないのでなかなか進みません。

 面白いなと思ったのは19ページ、
『なお、濁音と読んでいるg、z、d、bには、室町時代頃までその直前にnまたはmという鼻にかかる要素がついていた。』(表記の都合で中略)『これは現在の-というより少し前まで東北地方のガ、ザ、ダ、バの発音と同じで、いわゆる「鼻にかかる」音だった。東北地方の年配の人の「鼻にかかる発音」は方言的な訛りだと見られているが、じつは古来の日本語の標準的な発音を正しく受けついだ発音なのである。』

 国語学に詳しい方には旧知のことかもしれません。「方言周囲論(周囲分布)」ではありませんが、かつて中央で使用されていた発音が地方に残ると言う現象にここで出会ってビックリしました。私は慣れ親しんだ関西の言葉に愛着を持っていて、何処に行っても臆することなく喋ります。訛りを恥じる人もいるけれど、その中にこんなお宝が秘められていたなんて! 生きる伝承語です。素晴らしい!! 

 小正月の風習について日本と、タミル語を使うインド南部の共通点にも触れられています。先日カサブランカさんと話題にした「護摩」の起源になりそうな話。これだと密教伝来より早く伝わったことになります。

 学生の頃、日本人の南方渡来説を聞いて、どうやって来たんだろうと信じられない気持ちでした。今でもどうやって民族が移動したのかは想像がつかないけど、言葉や風習の類似性はとても不思議で、やっぱり関係があるのかなと思ってしまいます。

 本ではさらに稲作や土器の文様の解明まで詳細に述べられていて、考古学のよう。奈良県内の遺跡で有名な地名、「唐古」「鍵」も出てきます。「大福」と言うのもあるけど、桜井市の大福のことかな。新聞で遺跡発掘や現地説明会の記事をよく見かけるけど、見出しに目を通すくらいで考古学もお手上げです。

 と言うわけで脱線好きの私もタミル語の解明はこの辺にして、いざスリランカへ。

 最後に遅くなりましたが、約束していた「ぐりとぐら」のタミル語版を。

     ぐりとぐら(タミル語版)


【追加】タミル語版中味(文字が判読できなくてごめんなさい)

     ぐりとぐら(タミル語版2)






最終更新日  February 28, 2006 04:58:12 AM
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