テーマ:趣味の英語(406)
カテゴリ:United Kingdom
二つ目のピーターパン像に会いに行く前に、ケンジントン公園とその界隈を散歩したいので、お付き合いください。
宿泊したホテルの近くに作者のジェームズ・バリの家があるのは出発前に英会話の先生に聞いて知っていました。(彼女はロンドン育ち) 資料を見ると、ホテルと同じ並び、ベイズ・ウォーター通りにケンジントン公園を向かいにしてあるはずです。翌日通り沿い建物をじっくり見ながらバス停に向かいました。 ありました。昨夜渡った交差点の角の家がバリの住んでいた家。 白い壁の家です。二軒繋がった建物の東半分がバリが住んでいた家です。この交差点を渡るとケンジントン公園です。写真はケンジントン公園の柵の前から撮っています。映画「ネバーランド」でも毎朝ケンジントン公園を散歩するので近くに住んでいるとは思いましたが、もう少し街中の印象があったので意外に感じました。ケンジントン公園の真向かいに住んでいたのです! アップにして見ましょう。 レンガはバリが住んでいた頃のままなんでしょね。青い看板は著名人ゆかりの建物であることを示すもので、注意してみるとロンドン市内各所にあります。ロンドン以外でも看板の色や形は違いますが、同様のものがあります。 LONDON COUNTY COUNCIL SIR JAMES BARRIE 1860-1937 NOVELIST AND DRAMATIST lived here と記されています。 さて、ケンジントン公園の中に入って、いざロケ地探し。 デップさまの右の景色を探すのが私のクエストです。まず鉄のベンチなら公園内で簡単に見つけられると思ったのに、目に付くのは木のベンチばかり。あれは映画用の道具だったんだろうかと思ったら、映画と同じものがありました。 あとはあのレンガ色の建物。像が前にあるので、宮殿か大きなお屋敷。ケンジントン公園で宮殿と言えば、そうダイアナ妃が住んでいたケンジントン宮殿。ケンジントン公園からハイドパークにまたがって、妃の好んだ散歩道をダイアナ・メモリアル・ウォークとして表示しています。それでケンジントン宮殿を訪れたものの、同じ赤レンガですが違いました。 でも公園内に大きなお屋敷はありません。別のところにある建物を映画用に合成したのかな? 諦めきれずに緑豊かな公園内をウロウロしていると、木々の中、ひときわ高く十字架が見えました。尖塔のようです。公園内に教会があったっけ? ともかくその尖塔のあるところへ行って驚きました。 教会の尖塔と思ったのは、ヴィクトリア女王の夫君であるアルバート祈念堂でした。目を降ろして、アルバート像を見るとそこに私が探していた景色がありました。 赤レンガの建物とその前庭を飾る像だと思っていたのが、ケンジントン公園に南面する道を挟んで建っている別々の建造物だったのです。公園の端にアルバート・メモリアルそして真向かいにロイヤル・アルバート・ホール。 ロイヤル・アルバート・ホール この名前はここ30年以上ずっと私の頭の中にあって、当時からロンドンに行ったら訪れたいと願っていた場所です。ビートルズが人気が出始めた頃にコンサートを開き、ポールとジェーン・アッシャーが出会った所。 まさか、「ネバーランド」に使われていたなんて!! 今回アビーロードを含め、ビートルズ関係のサイト見物は諦めていたのでこの奇遇は、十字架が導いてくれたようなもの。 このホールもドイツ出身のアルバート公にちなんだネーミング。他にもヴィクトリア&アルバート博物館など、彼の名にちなんだヴィクトリア朝の栄華を伝える建物があります。ピーターパンの初演は1904年なので、ヴィクトリア時代(1837-1901)の終焉と映画のエンディングを重ね合わせた、凝った演出だったのですね。 さて映画のシーンですが、木の重なり具合などは手を加えているようで、映画通りの景色は撮れませんでした。 でもとっても幸せな気分でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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いいなあ・・・
ご存知だとは思いますが,私はピーターパン大好き! ピーターパンは劇用のお話で,ディズニーでお馴染みの物が,最初に書かれたものでしたが,その後,ピーターパンが(人間として)生まれた時のことが小節として書かれました。 (文庫本で持っています。引越しの時にどこかに埋もれてしまったのですが・・・たぶん倉庫の中?) こう言う風景の中でピーターパンは生まれたのですね・・・ 子どものころに本でピーターパンを読んだ時に,忘れて来た影をウェンディが縫いつけてくれる場面で,私はそれを不思議とは思わなかったのです。 子どもだったと言えばそれまでですが,まったく普通の感覚で受け入れてしまいました。 大人になってからミュージカルのピーターパンを見てその時のことを思い出し,「子どもの感覚」について強烈に印象に残りました。 それを思い出させてくれたピーターパンと言うのがすごく好きになったのです。 実はおとといの日曜日,たまたま行ったお店で,クラシカルタイプのピーターパンのイラストが描かれたバッグを見つけ,買って来ました。 ピーターパンの絵のついたグッズって意外と少ないのです。ティンカーベルは多いけど・・・ 見つけたら即買ってしまいます。(^^ゞ その翌日にくるみ もちさんがピーターパンを取り上げて下さっていたので,なんと言う偶然!とビックリしました。 昨日は,自分の方のリニューアル準備で時間が取れなかったので,こちらは読み逃げしてしまいました。 m(__)m (March 21, 2006 08:34:52 AM)
いや~ん、ジョニーったら、そんなに見つめないで~!(*^。^*)
(ごめんなさい。単なる妄想女になってしまって^^;) ジョニーが…いやバリさんが奥さんと別々の部屋で暮らしていたのが、その建物だなんて…しみじみ。 (March 22, 2006 12:57:43 AM)
>いいなあ・・・
でしょ♪ (*^o^*) >ご存知だとは思いますが,私はピーターパン大好き! はい。知ってます! >ピーターパンは劇用のお話で,ディズニーでお馴染みの物が,最初に書かれたものでしたが,その後,ピーターパンが(人間として)生まれた時のことが小説として書かれました。 そうです。だから看板にも小説家(Noverist)より先に劇作家(Dramatist)が先に記されているのでしょうね。 >(文庫本で持っています。引越しの時にどこかに埋もれてしまったのですが・・・たぶん倉庫の中?) イギリスに行く前に読もうと思って私もPeter Pan in Kensington Gardens とPeter Pan and Wendyが一冊になったペーパーバックを買ったのですが、行方不明です。(^^; おっしゃるように劇のPeter Pan(1904)が最初で、これを小説にしたのがPeter Pan and Wendy(1911)、その後で書かれたのが、Peter Pan in Kensington Gardens。(本が見つからないので出版年がわかりません) >子どものころに本でピーターパンを読んだ時に,忘れて来た影をウェンディが縫いつけてくれる場面で,私はそれを不思議とは思わなかったのです。 そういえば子供の頃、影って自分の分身みたいに思っていました。バリはそういう子供の心理を大人になっても忘れずにいて、ポンチョさんのような純粋な子供の心をつかむことができたのですね。 >大人になってからミュージカルのピーターパンを見てその時のことを思い出し,「子どもの感覚」について強烈に印象に残りました。 そして大人には「こどもの感覚」を思い出させてくれる。うんうん、いくつになっても楽しめるんですよね。 >それを思い出させてくれたピーターパンと言うのがすごく好きになったのです。 私も大好きです! (March 22, 2006 06:40:15 AM)
>ピーターパンの絵のついたグッズって意外と少ないのです。ティンカーベルは多いけど・・・
確かに。イギリスではティンクも含めてピーターパンのグッズを見かけませんでした。丁寧に探す時間もなかったけど、パディントンならパディントン駅やバッキンガム宮殿で、ピーターラビットなら湖水地方でグッズが売っていたのに。それから行くと、ケンジントン公園でピーターパングッズを売れば、(少なくとも日本人には)よく売れるでしょうに。 >昨日は,自分の方のリニューアル準備で時間が取れなかったので,こちらは読み逃げしてしまいました。 私の方こそ読み逃げばかりですみません。 コメントをいただくととても嬉しいけど、履歴にお名前を見つけるだけでも嬉しいです。 (March 22, 2006 06:41:44 AM)
ミーハー丸出しの「デップさま」はどうかと気になっていたのだけど、メーベルさんが反応してくださったので感謝。
>ジョニーが…いやバリさんが奥さんと別々の部屋で暮らしていたのが、その建物だなんて…しみじみ。 へぇ、王侯貴族は別にして、家庭内別居って当時からあったんですね。庭付きだけどこじんまりした家なんですよ。使用人もいただろうし、狭かったでしょうね。何時頃住んでいたのかは判らないので、離婚してから、よりケンジントン公園に近いこの家に越してきたのかもしれません。 帰国後何かで、バリは家から一番近い門の鍵を特別の貰っていて好きな時に入れたと言う記事を読みました。私が最初の夜に出た門なら話が合うので、まさにケンジントン公園を楽しむための家だったんでしょうね。 (March 22, 2006 07:20:05 AM) |