テーマ:趣味の英語(406)
カテゴリ:I LOVE NEW YORK
今日12月8日は、ジョン・レノンがニューヨークで亡くなった日。日本とニューヨークにはほぼ半日の時差があるから、日本時間では9日になります。ですからPearl Harborとは一日違い(日本8日、アメリカ7日)です。当時私は大学生で、通学途中、大阪の地下街の柱に張り出された号外で知りました。未だかつてない喪失感でした。
自宅前で撃たれたと言うことで、その時初めてダコタ・アパートのことを知りました。それまでアパートと言えば二階建ての文化住宅のことだと思っていたので印象深く覚えています。 アパート:apartment houseの略。一棟の建築物の内部を多数の独立した住居に仕切ったもの。集合住宅。 あれから30年近く。この秋初めてその壮麗なアパートを仰ぎ見ました。近くのセントラルパーク、ストロベリー・フィールズ・メモリアルには今年も追悼に多くのファンが集まるのでしょう。 さてその旅行中、現地オプションでディナークルーズを楽しみました。日本の大手旅行会社の現地パートナーの企画だったので、送迎のワゴン車の中は日本人ばかりでした。運転手兼ガイドも日本人です。ホテルでは全く日本人を見なかったから、この時が一番日本語を喋りました。娘より少し年長のお嬢さんを連れたご夫妻とは船上の席も近く親しくなって、娘たちはDJにステップを教えてもらって踊りました。 帰りの車中で別のご夫妻のご主人の具合が悪くなり、救急車を呼ぶことになりました。ガイドさんはオフィスや日本の旅行会社と連絡を取るのにおおわらわ。ツアーの若いカップルの女性が実はこの男性の娘さんで、婿さんは医者だそうで舅さんの症状を確認しはじめました。同行のツアー客にはどう言う訳か日本のそれなりの企業のトップと顧問弁護士一行としかみえない人たちがいて、そのトップと思われる男性が当地の救急事情を説明してくれました。こちらではまずお金があること(保険など)を示さないとまともな治療は受けれないこと。救急車はもちろん有料で200ドル位かかること。救急車は各病院の所属で、まず病院に救急の依頼をし、迎えの救急車を派遣してもらうそうです。 確かに迎えに来た救急車には大きくSt. Luke's Roosevelt Hospitalと記されていました。St. Lukeは新約聖書の「ルカによる福音書」の著者で医者のルカのことです。日本のSt. Luke Hospital(聖路加病院)と関係があるのかしらと想像していたら、ガイドさんがジョン・レノンが担ぎこまれた病院だと教えてくれました。 救急車には婿さんしか同乗できなかったので、奥さんと娘さんを聖ルカ・ルーズベルト病院に送ることになり、まずミッドタウンのホテルの客をそれぞれのホテルに送り届けました。それから病院に行きました。セントラルパークの西南角・コロンバスサークルに近く、1ブロックを丸々占める大病院でした。ガイドさんが二人を病院に連れて行っている間、ワゴン車の中は私と娘だけでした。ジョンの足跡を求めてダコタやストロベリーフィールズを探したけれど、まさか亡くなった病院にまで足を伸ばすことになろうとは…。 ガイドさんが帰ってこられたのでねぎらいの言葉をかけ、車をさらに北に走らせてもらいました。ホテルに着いたのは12時を回っていましたが、これも縁なのかなと思いました。あの男性が無事回復されていますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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