2006/10/25(水)17:17
『捨てる』を駄文で考察してみる。その2
その1はこちら←で~す☆
後者を考えてみます。
『捨てたい』
もう百通り、千通りの理由があるのでは…。
でも、
最初から『捨てる』事を考えて動物を迎える方は、
ほっとんど居らっしゃらないのでは?
最初は可愛かった。
ヌイグルミのようだった。
おとなしかった。
元気だった。
流行ってたなんてのもあるかな?
とにかく迎えた時点では問題はなかったんですよね?多分…。
私は犬飼いなので、犬に視点を絞って考えてみます。
ヌイグルミの様に可愛かった仔犬は、
すぐにデカくなります。
おとなしく思えてた仔は、
いざ迎えてみるとイタズラ三昧です。
ウ○コもオ○ッコもトイレを覚えない限り
毎日そこら中でやりたい放題です。
吠え放題、噛み放題なんて問題も出てきます。
元気な仔も、生き物ですから病気はツキモノ。
仔犬でも若い犬でも何らかの怪我や病気はします。
丈夫な仔も年をとれば、心身共に衰えます。
人間と同じですよね。
流行り…。
迎えたときは『流行ってる犬種』であるその仔と
居るのが楽しかったけど
他の犬種が流行りだすとそっちが気になってくるとか、
見てる分には可愛かったけど、一緒に生活してみると、
抜け毛やトリミングやその他諸々、
メンドクサイ事の方が多くなってマイブームが去っちゃったり…。
一気にその仔への関心が冷めるとか、かなぁ…。
デカくなっちゃったその仔。
可愛く思えませんか?
超個人的意見ですが、
私は仔犬のときよりも今の愛犬の方が何倍も可愛いです。
いまドラえもんが『タイム風呂敷』を持って来ても、
絶対に彼女を仔犬に戻さないと思います。
ハッチャけてた仔犬時代の彼女より、
デカくても、気持ちが通じ合う今の彼女がイイです。
おとなしくなくなったその仔。
手を焼いて疲労困憊ですよね…。
わかります。
犬を迎えて2日目の朝、
『もう無理!!』と早々に音をあげて、
号泣したヤツがここに1名…(^^;
子どもの頃に飼ってた二代目犬が吠え放題、噛み放題なヤツだったので、
仔犬のクセにイッチョマエに鼻にシワを寄せて噛もうとする彼女と
その犬がダブって、育てる自信が音をたてて崩れました。
迎えた直後はおとなしかったのに、本性を現しはじめた彼女にドン引き…。
オ○ッコはもらす、ウ○コは撒き散らす…しかも朝の4時。
彼女の世話と家族の朝の支度を終えて、車で旦那を会社に送る途中、
彼女の居たペットショップの前を通りました。
『返したい…!』そんな想いが一瞬頭をよぎりました。
そこに友人からメールが。
『キット、今一番大変だよね。
私が犬を飼うとしたら、やっぱりあの仔を選んだと思うよ!
あんな優しい目をした仔、見たことない(^^)』
救われました。
どんなに憎たらしく思えても、犬に悪気は無いんですよね。
おとなしい彼女も、鼻にシワを寄せてる彼女も、
どちらも優しい目を持つ『本当の彼女』
『迎えたのはこちら。
犬が自分から私達の所に来たんじゃない。』
友人のおかげで初心に返ることが出来ました。
相談できる人、愚痴をこぼせる人が居るって
本当に有難いことだなと思います。
人間の子育てと一緒。
一人きりでは行き詰まりますよね。
行き詰って、一緒に居るのが苦痛になる。
捨てたくなる…。
でも、人間の子育てに行き詰っても、その子捨てませんよね?
犬は飼い主を『親』として見てますよ。
子どもと一緒です。
そこを解ってあげてほしい…。
なんとか乗り切ってほしい…。
噛む、吠える等は仔犬期だったら
飼い主の根気強いしつけである程度なんとかなりますよ!
(犬種ごとの気質によって、程度は違ってくると思うけど)
成犬になってて、『もう飼い主だけではどうにもならない!』という場合にも
解決策は何通りもあると思います。
しつけ教室で、犬のしつけ方を習う。
(本当は、仔犬時代に行くのがベストだと思います。)
犬をしつけて貰うのではなく、飼い主が犬との接し方を教えて貰う。
犬自身をしつけて貰っても、飼い主側に知識がなければ言う事聞きませんから。
『そんな程度じゃ、どうにもならない!』
あると思います。そういうケース。
『犬』『しつけ』『悩み』とか
『犬』『問題行動』とかで検索してみましょう。
同じ悩みを持つ方のアドバイスや訓練所の情報が沢山あります。
訓練所に入れる事を視野に入れる場合、
訓練法は、様々あります。
飼い主側が納得出来る訓練法の施設かどうか、
しっかり見極める様、注意して下さいね。
電話で相談に乗ってくれないとか、見学させてくれないとかいう所は
私だったら入れたくないなぁ…。
あと、訓練所でイイコになって帰ってきても、
訓練士さんのいう事は聞くけど、飼い主さんのいう事は聞かない
というケース、よく耳にします。
犬と一緒に飼い主も訓練法を勉強しないと
意味が無いみたいです。
上記に書いた実家の二代目犬は、しつけ教室も訓練所も行きませんでした。
今から20年程昔の事で、
しつけの本もそういう施設も限られていたので。
そんなわけで、
噛まれつつ(流血沙汰、数知れず…)
吠えまくられつつ、
なんとか微妙な距離を保ちながら、
彼が15年余りの生涯を閉じるまで
実家で暮らしました。
『最期まで看取らなきゃ!』なんて全然気負ってませんでした。
家族全員、彼には手を焼いたけど、
そういう仔だったけど、
ウチの仔にかわりなかったので、
保健所、捨てるという考えは浮かばなかったんです。
ウチの仔、家族。
その気持ちがあれば、簡単には捨てられないハズです。
二代目犬は晩年、目に癌を患いました。
噛む元気も吠える元気も無くなりました。
私は遠方に住んでいて子どもが生まれたばかりだったので、
何も出来なかったのですが、
父、母、姉達が獣医さんに連れて行ったり、
介護しながら、最期まで看取ってくれました。
今でも頭が上がりません…。
そのときも『保健所に…』という話は一切出ませんでした。
死ぬのを見たくないなんて、
生き物飼ってる限り言っちゃいけません。
実家の一代目の犬が亡くなるときにそれを教えてくれました。
彼もガウガウ犬でした。(しつけに疎かった我が家…)
と、言っても
当時10歳以下だった私に対してだけでしたが… (--;
彼は姉を慕っていました。
姉の前では、もう本当にいい仔でした。
フィラリアの末期だった彼が亡くなったときの事を、
今も鮮明に覚えています。
寒い冬の夕方。
数日前から酷く咳き込んでいた彼でしたが、
学校から帰って来たばかりの姉の手から
茹でたササミをひとくち食べると、
サッと小屋に駆け込み、少しおもらしをして、
逝ってしまいました…。
姉が家に帰って来るのを待ってたんです。
姉の手からゴハンを貰うのを、
姉の顔を見るのを、
待ってたんです…。
それを果たして、
逝きました。
死ぬのを見るのが辛いから、
介護は手がかかるから、
その理由で捨てるのは、絶対に止めて下さい。
飼い主に看取ってもらうのが、犬の幸せです。
流行遅れになっちゃったその仔。
まず、流行りに乗っかっちゃったのがマズかったですね(^^;
でも、今更そんなこと言ったってしょーがない!
とりあえず、物なら処分ありでしょうけど、
相手は命です。
捨てないで下さいね。
憧れてたイメージを裏切られて、
顔も見たくないとか、そういう方も居るのかなぁ…。
あの…
犬の方は飼い主を見つめてますよ。
全然なつかないとか、言う事聞かないとか
色々あると思うんですけど、
『捨てられたい! おまえの顔見たくない!』
と願ってる犬はいませんよ。
どうしても一緒に居たくないのであれば、
ちゃんと里親さんを探してあげて下さい。
重大な理由もないのに手放すのであれば、
せめてそれだけはしっかりと探してあげて下さい。
そして、もう生き物を迎えるのはやめて下さい。
次欲しいと思った仔も、そのうち飽きますよキット。
そのときまた里親さんを探すのは、時間も労力も掛かりますよ。
『絶対この仔!』って仔が見つかって、
どうしても迎えたくなったら、
手放した仔の事を思い出して下さい。
その仔と同じ思いは絶対にさせないという自信、
本当にありますか?
あとね、
流行りの仔を連れてる事より、
犬種なんか関係なく、
信頼関係がとれてる仔を連れてる事の方が
遥かにカッコイイですよ♪
そういう飼い主さんと犬を
憧れの眼差しで見つめてしまいます♪
使い捨ては、安易でカッコ悪い。
『捨てられる側』の動物達が辛いのは勿論だけど、
『捨てる側』の人の人間性が地に落ちる行為です。
見てないようで見てますよ。
ご近所も、友だちも、
お子さんも…。
捨てた後、
それらの視線に、耐えられますか?
『捨てたよ!』と胸を張って言えますか?
私は無理だなぁ~。
子ども達にどんな顔してそれ言えばいいのか…。
それに…
『マミィ~、なに考え込んでんの?
心配しなくても、はなはマミィを捨てたりしないから~』
…ありがと、はな(^-^)
この仔の信頼を裏切る事は、絶対に出来ないです。
【崩壊した広島ドッグパークの480匹の犬達】
どうか、この仔達の現状を知って下さい。
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