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時間が気になっているだとか、感情的なことを考えていると、目の前の人の話や作業に集中できないことがある。
九州から来たという大学の先生に墓石を見せると、ものすごく興奮してしまった。墓石の前面には十文字に穴が掘られていた。 「これほどまでにあからさまなかたちで十字を表現しているのは大変に珍しい。よく残っていたものだ」だった。 普通の隠れキリ○タンは、役人や周辺の目を気にして目立たないように墓石をそれ風にアレンジする。それが何の細工もしないのはすごいことだ・・・なのだとか。 よほど集落の結束が固かったか、墓石の人物の人徳がすぐれていたか。 とにかく先生は、だされた芋田楽とお茶の礼もいわずに帰っていった。お茶など何度も口からこぼし、こぼし飲んでいった。 後日、その先生から非礼をわびる手紙が届いた。 何か途方もない発見をしたのかどうかわからないけれど、夢中になるのもホドがあるだろう。 おしまい ※世の中にはわけのわからないことでエキサイティングになれる人がいるんだなあ。 ※フィクションです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月13日 13時10分50秒
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