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主治医は言った。
「もって半年、薬が効けば2年かなぁ」 「あまり 良くない状況です」 「腫瘍マーカーの値がかなり上がってきました」 「今は生きてるのが不思議なくらいです」 「覚悟しといてください」 そのたび 冷静な顔や口調で僕に言う。 覚悟なんかできるわけない。 涙があふれそうになるのをこらえながら聞くしかない。 毎日 毎日 たくさんの人の病を診察していると こうもかんたんにいえるのかと思った。 とても受け止められない事実を次々に・・・ やっぱり人の命とはいえ たくさんいる患者さんの 命のなかのひとつにしかすぎないんだよなぁなんて事も思った。 主治医の先生の顔が鬼に見えた。 ほんとに血も涙もない人たちだと。 しかし 彼女が亡くなった日 主治医の先生や 看護士さんが涙をながしてくれた。 みんな一生懸命に治療してくれたんだなぁと 救われたきがした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.25 22:13:35
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