Heart　of　sprouts 　　　

「もうやめましょう」

何度も自分に言い聞かせて練習した台詞を

貴方に言えないままここまできてしまった


優しくされるたび　思い出を作っていくたび

記憶は更新され　植え付けられていく　貴方を


孤独でいいと　散々泣いてきたくせに　温もりを求めてしまうの

私では　駄目だ　とどうか言って　私では貴方の隣に相応しくない　と


愛しているくせに　口では強がってしまうの

何度も確認しあったじゃない　私達は不正だと


優しい貴方を壊してしまう前に　私を壊さなくてはと思うのに

泣くばかりで死ねない私を　貴方はまた抱き留めて

撫でては「死なないで」と言うの

声をあげて心が泣き叫んでる

「死にたくない」と「一緒に生きられたら」と

もう「好き」というのはやめるから

どうか私を忘れてほしい

もう終わりにしましょう

ここは世界の果てよりも終わりに近い場所だから

もうやめましょう