2006/04/20(木)09:22
フーディアム一号店について!!
再建中のダイエーが世田谷区内にオープンした食品スーパー、
「foodium(フーディアム)」 に行ってきました。
もともと、子会社のセイフーの店舗を改装した店舗です。
●東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩数分の場所にあります。
フーディアムは、
食品スーパーとコンビニエンスストアの利便性を狙った業態。
都心部に小型店舗を展開して単身者の需要を狙おうというもので、
事業再生計画で掲げた「コン・スパ」構想を具現化したものです。
いくつかの特徴をまとめてみました。
●売場を「コンンビニゾーン」と「食品スーパー」に区切ったレイアウト。
●辻クッキングスクールの協力によるテストキッチンを設けて、
60~70品目の作りたての惣菜(揚げ物や中華惣菜)を提供。
●フーディアムセレクションと呼ばれる高付加価値商品を品揃え。
実際に売場を見た感想は、
従来ダイエーに無かった商品が多少増えているので、
品揃えの面では、確かに多少高級感がある印象を受けました。
デザートなどの種類も豊富で、売れ行きも好調のようです。
惣菜は、量り売りや少量パックなどの販売手法の努力は感じますが、
それに伴う、メニューバリエイションの貧弱さがかえって目立つようです。
また、消費者にとって関心の高い、カロリー表示や食品添加物などに対する、
お店としてのアイデンティティの欠如が気になるところです。
特に、パンやチーズなどの品揃えに関しては、緊急改善案件だと感じました。
●少量パックの惣菜。
この2倍のサイズのものと並べて販売されています。
当初、ダイエーは5年で100店舗の出店を計画していましたが、
その後3年で40店舗に下方修正し、すでに業績回復への決定打とは言えなくなっています。
「高価格帯の加工食品の品揃えで、そこそこの高級感を打ち出した食品スーパー」
というのが、私の客観的な感想でした。
フーディアムの今後の健闘を祈ります!!