私の財産告白
皆さんは「本多静六」という方をご存知でしょうか。 明治時代に生まれ、大正、昭和の時代を生きた人物で、東京大学の教授から、資産100億円を築いたと言われています。 なぜ、一人の大学教授が、それほどの財産を築けたのか。 彼は著書の「私の財産告白」の中で、以下のように述べています。・とにかく金というものは雪だるまのようなもので、初めはほんの小さな玉でも、その中心となる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる。少なくとも、四分の一天引き貯金で始めた私がそうであった。・だから私は確信を持って人に勧めてきた。どんなにつらい思いをしても、まずは種銭をお貯めなさいと。 種銭については、著書では千円と記載されていましたが、現在の価値にすれば100万円程度でしょうか。 そして、次のようなことも述べています。・投資戦に必ず勝利を収めようとしたいならば、いつも静かに景気の循環を洞察すること。そして、好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思いきった投資を、時期を逸せず巧みに繰り返すよう、私はお勧めする。 「好景気時代には勤倹貯蓄を」、「不景気時代には思いきった投資を」というのが、私なんかは逆のことをやっちゃいそうだなと思います。また、「時期を逸せず巧みに繰り返す」ことができたことが、この方のすごいところだと思います。 いまの令和時代においても、これらのことを着実にできた人が、将来、裕福と呼ばれる層になっていくのでしょうね。