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テーマ:本当にうまい焼酎は(44)
カテゴリ:焼酎・アルコールネタ
喜之進
世界に1334本しか存在しない焼酎のうちの1本、なんと10年古酒です。 杜氏は焼き芋焼酎・黒瀬で有名な黒瀬安光氏。 「『芋は焼いてこそ旨い』この発想と原酒を冷却精製するこだわりが生んだ日本で最初の焼き芋焼酎。十余年の時を経て、まろやかで芳醇な香りの古酒に生まれ変わりました。 香りと甘みを出していきます。」 だそうです。 焼酎のフェラーリですね。プレミアム価格ではなくて定価が8400円(税込み)。かなり迷いましたが、まあ記念に、ということで。 お正月なので開けてみました。 香りは超控えめ。生で飲むと、ひたすらピュア。かといって、丁寧な作りの森伊蔵とか磨千貫、赤兔馬とかに見られるような薄っぺらな感じとは少し違う。 なんというのでしょう。私が先日はまったという「風に吹かれて(百合の原酒)」が重厚なオーケストラだとすると、こちらはスーパープレーヤーが集まったジャズトリオとか弦楽四重奏みたいな、切れ味のすごい、手数は少ないけど一太刀で勝負をつけてしまう、みたいな鋭さがある気がしました。 古酒ってワインでもウィスキーでもそうなんですが、時間とともにアルコールが丸くなってくる感じがします。口当たりはとてもいいです。 さて、ほめまくりましたが、商品としては「???」ですね。 あまりにも高すぎます。それに、ピュアすぎて食中酒にはなりませんよ、これ。 値段による印象もあるかもしれませんが、気楽に飲めませんね。そんなわけで、開封済み焼酎棚の一番奥にしまいました。ワンシーズンに1-2回くらい飲めば満足です。 日本酒の「黒龍・石田屋」あたりを髣髴させます。 でも、この手のやつって1-2杯飲んだら満足なんですよね。「ああ、こんな感じか」って。だから、近くに同じように焼酎好きがたくさんいるといいのになあ、なんて思います。 そうすれば、この手のやつは共同購入して、みんなで1合ずつくらい飲んで「ふむふむ」と納得できますからね。 残念ながら、ここで知り合った方々は遠くの方ばかりですが、近くに住んでいて集合がかけられたらどんなに楽しいか・・・・「喜之進手に入れたよー、土曜日8時に集合ね!」って感じで。 まあ、近場のそんな方が増えることを期待しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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