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明日は早朝より仕事に行き、その足で東京出張という強行軍です。
本当は昨日の詐欺サイトに続いて、いろいろな詐欺のお話の続きを書こうと思ったのですが、ちょっとそれだけのエネルギーを注いでいる時間がない。 しかし、詐欺っていうやつは、そういう目にあった話を聞いても「自分には縁がないよ、そもそもそんな危険なところには近づかないし」って思っている人ほど危ないんですよね。 自分に無縁だと思っているからこそいざというときにパニックになるし、普段から「引っかかるやつがアホ」と思っているから恥ずかしくて誰にも相談できなくなる。 その辺りが詐欺師たちのねらい目です。やつらは引っかかるやつに対しては常連さんになって欲しいなんて期待していませんからね。一度引っかかってくれればいいのです。引っかかったら、次から次に罠を仕掛け、「カモ」と認定したやつをしゃぶりつくす。(それはある意味常連さんか?・笑) 私も実を言うと「鬱陶しいから金払って、縁を切ろうかな」なんて思ったこともありました、実際。でも、金を払うのは縁が切れるのではなく、縁が出来るのです。カモとして、次から次にいろいろな仕掛けをしてくるそうです。 私の尊敬する、故・三浦嶋太郎氏は、すばらしいバーテンダーであると同時にすばらしいマジシャンでした。 彼の言葉が今とても思い出されます。 「まただまされに来たの?」 彼によると、マジックはタネだけでは成立しないそうです。もちろんタネと鮮やかなテクニックでそこそこには出来ますが、本当は、いかに相手を心理的に圧倒するか、それに尽きるそうです。 心理的に圧倒すれば、それこそつまらないタネでも相手をびっくりさせるマジックは出来るし、思い通りのカードを選ばせることすら出来るそうです。 だから、マジシャンは、最初に客をビビらせることから始めます。ドカンと爆竹を鳴らしたり、鮮やかなテクニックでカードをシャッフルしたりもてあそんだり・・・・ 「あ、この人はすごい、勝てない」と思わせたら、マジックはほぼ成功したも同然なんだそうです。 詐欺も一緒です。 最近の振り込め詐欺もさらに巧妙らしいですよ。ピンポイント攻撃をするそうです。 「あなたの夫が痴漢で捕まりました。今すぐ示談金を払えば、相手は許してくれるそうです」 これが結構効果的で、だまされた人が多い事がわかると、次々に新手が現れたそうです。 教師の名簿を手に入れた詐欺師は「○○さんが教え子に猥褻行為をしてしまいました。すぐに示談金を払えば許してやると・・・」 医者の名簿を手に入れたら「医療ミスをやらかしました。今なら示談で・・・」 共通しているのは、相手をパニックに陥れること、パニック状態から回復するだけの、あるいは情報収集をするだけの時間を与えないこと。 詐欺サイトも「三日以内に振り込め」とかいうパターンが多いようです。(このネット社会、三日もあれば十分情報収集できますよ。だから私は助かったのですけどね) 自分が経験するまでは「何でそんなのにだまされるの?馬っ鹿じゃねぇ」とか思っていた事が、予想外の事態が次々に起こり、パニック状態となった頭では正常に判断できなくなる。 というわけで、せめてここに訪れてこの日記を読んだ方だけでもだまされないように、そして、この日記を読んだ時点では「関係ねぇよ」と思っていた人が、いざそういう場面になったとき、「Kushyさんがそういうこと詳しかったから相談してみようかな」と思えるように、こうして書き記します。 続編は東京出張後に、気合が充実していたら書くと思います、たぶん・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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