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カテゴリ:たまにはマジメなハナシ
今回の選挙で与党と民主党どちらが圧勝しても起こる“消費税増税” 「ヨーロッパでは二桁の税率だ」とすぐに欧米の話をだしてくる。 しかーし! 欧米と比べて欲しいものがもう一つある。それが最低賃金。 最低賃金は「労働者に支払う最低限度の賃金」なんだけれども、これが日本は安い安い! 一覧にしてみると、 国 名 時間額(円為替レート換算) 月額(円為替レート換算) ベルギー - ¥208,635 フランス ¥1,326 ¥201,174 アイルランド ¥ 966 ¥230,748 ルクセンブルク - ¥251,857 オランダ - ¥206,037 イギリス ¥1,267 ¥220,089 アメリカ(現在) ¥ 619 ¥107,541 アメリカ(2009に改正予定) ¥ 872 ¥151,392 日 本 ¥ 673 ¥116.878 注:1ユーロ=160.39円、1ドル(米ドル)=120.24円、 1ポンド(英ポンド)=236.88円、1アイルランドポンド=198.74円 月額設定のない英米日は条件を揃えるため、40時間×52週÷12でで換算 与党や民主党の大好きな欧米は貧困削減のために最低賃金を引き上げています。先進国のほとんどが全国一律で時給1200円以上(購買力平均比較)。失業・年金・医療など社会保障給付とリンクさせています。 それにひきかえ、日本の最低賃金は610円~719円、平均673円です。正規と同じ時間働いたとして、これを生活保護基準(18歳単身)に税・社会保険料を加えた額と比較すると、最低賃金は月額5~8万円も低く、パートの平均時給も月額3~5万円も低いです。 ヨーロッパは最低賃金を平均賃金の50%にし、さらに60%にすることを決めているそうです。日本の最低賃金は平均賃金音32%で地域的にもバラバラになっており、“大企業と中小企業、男と女、正規と非正規、大都市と地方都市”などで大きな格差ができあがっています。 日本は大企業を儲けさせるため、最賃だけでなく、不安定雇用の下に労働者を置き、安く酷使するだけでなく、将来が不安なことから起こる貯蓄を吐き出させるために株を買わせるように仕向けたり、税金や社会保障費、医療費などを自己負担させて無理矢理搾り取っています。これでは、一向に景気はよくなりませんよね。 大企業優遇のための“法人税引き下げ、消費税引き上げ”をやめ、大企業の膨れ上がった内部留保(ようするに儲け)サラリーマンに還元し、雇用を創出して労働時間を減らせば、景気なんてほっといたって上向きます。 今回の選挙、年金、憲法・・・課題はたくさんありますが、国民の大多数であるサラリーマンの生活をどうするつもりなのか、ということも考えに入れてみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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