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カテゴリ:たまにはマジメなハナシ
「米軍機、核弾頭を積んだまま日本を縦断」 ちょっと耳に入っただけの上、ネットニュースにないので詳細はわからないが、騒ぎになっているらしい。 横浜に住んでいる人間からしたら「そんな当たり前のこと、今更報道するの?」なんて思ってしまうが、やっと報道されるようになったのかな。まぁ、いいことだけどw 横浜市民にとって、米軍機も自衛隊も「住民被害の温床」とか言えない。 横須賀に空母がくれば、1日中ひっきりなしに爆音をまき散らす。実際に子どもが引きつけを起こしたり、お散歩中の幼児が恐怖で歩けなくなるなども日常茶飯事。受験生が空にむかって石を投げたという話に、「気持ちはわかるよなぁ」と心から同情した。 横浜市ではないが、沖縄の嘉手納基地近辺の小中学校(確かすぐ隣に小中大学があります。大学にはヘリが落ちてニュースになりましたよね)での米軍機による授業中断時間を累計すると、2~3年分になるらしい。義務教育を受ける権利がこれだけ奪われていること自体、立派な憲法違反。 大切な命も奪われている。 特に、1977年の横浜市緑区米軍機墜落事件は凄惨なものだった。 訓練中のファントムが住宅街に墜落し、民家に突っ込んだ。在宅中だった女性と子ども2人が全身大やけどを負った。 にもかかわらず、操縦していたパイロットは無傷。飛行機からさっさと脱出したらしい。報道のカメラに笑顔でピースサインをしている写真が残っている。 真っ先に来た自衛隊は、炎上する民家など眼中になく、無傷ではしゃいでいる米軍パイロットだけを“救助”して撤退。ずっと米軍機の軌跡を追っていた自衛隊、到着は嘘のように早かったそうだ。しかし、住民の救助も、消火活動も一切せずにさっさと帰って行った。 被害者たちは通報を受けて駆けつけた消防に助けられたが、2人の子どもたちは数時間後に死亡。次男の最後の言葉である「パパママ、バイバイ」はジャーナリストの早乙女勝元氏がこのタイトルで絵本を書いたことをご存じの方もいるかもしれない。 その後、母親の和枝さんは懸命のリハビリや医師らの治療で一命を取り留めるが、国の安保政策そのものに異を唱えるようになり、国立の精神病院の独房に隔離され、呼吸器を外されて殺された。 話がそれたが、米軍も自衛隊も、正体はこんなものだということを、あたしはこれ以上ないくらい痛感している。実際に米軍基地には核兵器も毒ガスも大量に保管されていることも住民は知っている。(その上で慣れてしまっていることに問題はあると思うけど・・・) あたしたちはこんな危険なモノの近くで生活している。 しかも、2008年から横須賀が原子力空母の母港になる。これまで幾度と無く放射能漏れを起こしている“動く原発”原子力空母。もしも放射能が漏れれば、東京まで届く可能性もあり、爆発すれば、首都圏は全滅するという。 米軍にしてみれば、核弾頭を積んでいるなんて日常茶飯事のこと。日本人にとって、これが大きな問題として考える日が早く来て欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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