埋もれ火のアンソロジー

2013/03/22(金)21:11

弁財天通り

身近な歴史シリーズ(54)

名島神社のとなりに お寺がある 宗栄寺という寺である その名前の前に 「名島弁財天」がつき 名島弁財天宗栄寺というらしい 名島神社と隣接しているゆえ なんだか 不思議な感覚につつまれる 大きな鳥居を有する寺院である 弁財天と書かれてた 明治維新という変革期のことを 今 司馬遼太郎の小説で読んでいるが 廃仏毀釈という改革は お寺と神社に 複雑な足跡を残しているのが 同じ場所で実感できる場所がここなのかもしれない 和尚様が庭に出てこられた 挨拶をかわし 言葉をかわした 桜の花が咲いていたことが会話を長引かせたのか 古い桜の幹 そして 弁財天通りという 参道のすばらしさを感じた 大きな古い幹は枯れて そのまわりを細い若い幹が 蛇のように渦巻きながら伸びて その先に桜がさいているのだ 和尚様に話を聞かなかったら 気づけなかっただろう 一目ぼれしたのは この弁才天通りだった 左右の民家は なんとかつては茶店だったそうな 桜の季節には すごい人たちが このせまい弁財天通りをあるき 広場広場では花見酒で賑わったそうだと 和尚様は 遠い昔話のように話してくださった 桜が咲いていたことが この道に惚れたのか それはわからない もう一度 行ってみようと思う 金沢文庫の称名寺の参道 香椎参道 などすてきな参道はあるが 弁財天通りは 最高級の参道だと断言します どうぞ 近くの方は このブログ記事を読まれて ゆっくり散歩されてみてはいかがでしょうか

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