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カテゴリ:アートな生活
日展に行ってきました。今日は、いつもの日曜より人が少ないです。美術館にもまちにも。三ヶ日は異常な多さだったのに。
東京都美術館は、異常な点数で、はっきりいって端折ってしまうのですが、京都市美術館はちゃんと全部まわります。でもやっぱりきついですね。点数は。 日本画の特選は、長谷川雅也さん、水野收さん、荒木紀江さん、西田幸一郎さん、青木秀明さん、岡本明久さん、竹永克彦さん、仲島昭廣さん、南聡さん、稲田亜紀子さん。長谷川さんがんばってますね。鈴木一正さん、河股幸和さん、米田実さん、松岡里依子さん入選です。もう常連ですね。米田さんの椿、木の太い幹のイメージが強いのですが、椿の森のあの深い感じ(でも暗くない)というか、空間の密度を感じさせる作品でした。以外といえば、今回いくつかサプライズが。 小さいところでは、猪熊佳子さんの鹿が大きかったこと。動物は森のなかで、小さく添えられているイメージだったのですが、森の中心でしっかり主張していました。村居正之さんの絵「ノルマンディーの雨」が最近多い青じゃなくて、グレー(若干ブラウン系)だったこと。雨だからグレーなんでしょうけど、やっぱりかっこよかったです。お城の上層部の濃淡の付けかたもかっこいいし、塔の上に飾られている(画面上はとっても小さな)金色の鳥の飾りがすっごくきいていて、島、城の三角の構図の焦点で、目を釘付けにしてくれます。そして一番のサプライズは、岩倉寿さんの「北の池」。あのグリーン・イエローの淡い空気感漂う画面は、右下に少し残るだけで(実は、画面の下には、この色調がすべてに展開されているのだと思う)、かなり濃い暗い色が重ねられている。画面手前に配されている花を描いているというより、やはり岩倉さんらしく、その向こうに広がる空気感、池面に反射する情景を感じさせる絵でした。でも色はショッキングです。空気感を描いていると思うからこそ、何を感じているのか叶うことなら聞いてみたいところです。実は1月8日に岩倉さんの列品解説があるんですよね。 蛇足ではありますが、208号室(日本画第6室)と205号室(日本画第8室)には長辺の壁から 直交した展示パネルが立っていました。単に展示点数が多いので展示壁面を増やしただけなのかもしれませんが、空間にリズムができてよかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.06 02:02:03
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