【喜多方市】 樹齢800年の大イチョウ 新宮熊野神社 長床
新宮熊野神社の社伝によると、1055(天喜3)年、源頼義、義家親子が「前九年の役」で陸奥征討の途中、現在の会津若松市河東町に熊野三社を勧請して創建し、「後三年の役」で再訪した義家が現在地での造営を命じ、1089(寛治3)年に遷座したと伝えられています。御祭神として、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を祀っています。「長床」と呼ばれる拝殿は、吹き抜けの44本の列柱で支えられた茅葺きの大堂で国の重要文化財に指定されています。江戸後期に編纂された『新編会津風土記』にも拝殿について「鎮座以来の拝殿が次第に崩れてきたので、古材を使って修補し、立派になった」とし、イチョウについて「拝殿の東にあるこの木は、当社の創建の頃からある古木」と記しています。長床とともに神社の歴史を見守ってきた御神木の大イチョウは高さ30m、根本周りは8m以上にも及びます。樹齢800年の大イチョウの絨毯はそれはそれは見事で時を経て磨き上げられた拝殿と共に言葉では言い表すことのできない壮厳な雰囲気を醸し出します。11月16日(土)には、「長床ウォーク」が開催されます。人口約42,000人の喜多方市に約4,000棟を超える蔵が点在しています。田に囲まれたのどかな景色と共に、歴史を感じながら歩いてみませんか? 定員は600名。定員になり次第、締め切りとなります。申込締め切りは11/8ですので、お申し込みのお忘れのないようお気をつけください。下記URLよりパンフレットのダウンロードが可能です。https://www.city.kitakata.fukushima.jp/uploaded/attachment/46892.pdf見頃を迎えたと聞きつけて、拝観して参りました。樹齢800年と言われる大イチョウはあまりの大きさになかなか写真に収めることができません。寝殿造の拝殿と黄金に輝く大イチョウ拝殿の床面が黄色に照らされ一層神秘的な雰囲気を醸し出しています。この後は、少しずつ葉を落としふかふかの黄色の絨毯に。何度見ても神々しいお姿です。ライトアップは11月24日で終了しますが多数の国、県指定文化財が保管される宝物殿は一見の価値ありです。