専業主夫と猫のいる生活

2020/04/05(日)16:11

片付けられない人のはなし-後編-

暮らし(15)

外ではきちんと整理整頓できるのに、家はごちゃごちゃの人。 はい、私です。 部屋の断捨離・模様替えをしてみて思ったのは、「自分のために」ができなかったんだ、ということです。 自分のために片付ける、自分のために掃除する、自分のために好きな家具を買いに行く…… 以前はそういうことができなかったし、考えもしなかったのです。 来客がある→片付けなきゃ!掃除しなきゃ! と思うのに、1人きりだと 片付けよう→誰も来ないのにどうして? で止まってしまっていたのです。 この家具が可愛い→誰も見ないし、安いやつでいいや というのも同様です。 自分に対して恐ろしくネガティブで適当だったために、家では何もできなかったのだと気づきました。 素敵な暮らし方をしている方は、吟味したお気に入りのものに囲まれて、自分に費やすことを大切にしていると思います。 ごちゃごちゃしたカオスな部屋にいては「自分は何が好きだっけ?」「何が心地良いんだっけ?」と、感性まで鈍っていきます。 色見、肌触り、造形、私にしっくりくるものは何だっけ? ――失われた感性を取り戻すには、少し時間がかかります。私は今まさに、模索中です。 自宅なんだから自分を蔑ろにすることないじゃないか、と今なら言えます。 しかし、ミニマリストとの出会いというきっかけがなければ、私は今も以前のごちゃごちゃした生活の中にいたでしょう。 想像ですが、これらは自分が我慢することで問題を乗り越えがちな人に多いのではないかと思います。 自己主張が激しい人よりは、一歩引いてじっと我慢する、相手に合わせる人。 私は何かするとき、「自分はこうしたい」ではなく「〇〇さんはどうかな」という考え方をするのが癖になっていました。 その結果、自分には悪い意味で気を遣わない暮らし方をしてしまっていたようです。 「自分に費やす」という考え方を得て、日々生きやすくなりました。 たったそれだけのことですが、その考えをしっかり噛み砕いて自分のものにするのは、なかなか難しいことだと思います。 私は何度も何度も自分に言い聞かせました(時には主人にも手伝ってもらいました)。 その結果、リラックスできる部屋で読書をしたり、ちょっと良いお茶を選んできて淹れたり、そんなことができるようになりました。 (そんな普通のことが、以前は当たり前ではなかったのです) なんとなく部屋の空気も良くなった気がします。それは、単純に掃除をするようになったからというだけでは無いと思います。 以前の私と同じような状態の人がいたら、「自分のために何かして良いんだよ、それは1つの立派な理由なんだよ」と伝えたいです。 少しでも参考にしていただけたら、と思います。 ものすごく部屋が汚い人、何から手を付ければ良いのか分からないレベルの人におすすめの本がこちら。 主人公の状況と私の汚部屋が似ていたので非常に分かりやすかったです。あと猫が可愛い。 ​ ネコちゃんのスパルタおそうじ塾 [ 卵山玉子 ]​ 奮発して買ったカーテンとマット。 床が見えるようになって、猫たちの写真もUPできるようになりました

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