我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も食った飲んだ。

久々に爽やかな朝…だったのは布団から出るまで。いざ起き出してみると目がショボショボ。眠いというよりも、とにかく目が開かない。
朝食は、玉子雑炊、ミルクティ。

会社に着いて間もなく、電話が鳴る。「例の件、本格的にはもう少し時間が掛かりそうだけど、夏頃にはひとつアクションを起こしたいんだ。ついては急ぎで資料を作って欲しい」という依頼。私の将来に大きく関わる話でもあり、他の仕事も忙しいけど、二つ返事でＯＫ。夢というほど大袈裟なものじゃないが、自分の掲げた目標に向けて前進するのは気持ち良いものだ。

昼は、用を済ませるため社外に出たついでにどこかで食べようと思いながらも、どの店もピンと来ない。で、ふと目に入った吉野家に入る。１号店ではないので、牛丼はない。
驚いたことに、いまや「並」と言えば、豚丼の並盛が何の注釈もなしに出てくる。かなり多くの人が、当然のように「並」とか「大盛り」と牛丼時代と変わらずに注文している。
周りを見ると、豚キムチ丼やカレー丼、マーボー丼もあったかな。皆色々なものを食べている。
売り上げが落ちていると聞いていたが、常に何人かは待っている状態。まぁ、昼の稼ぎ時の時間だからこのぐらいいないと話にならないのだろう。
私の注文は豚丼、半熟卵載せ。半熟卵というが温泉卵だ。味は、はっきり言って美味しくはない。不味いとも言わないが、また食べたくなる味ではない。こうしてみると、牛丼というのは良くできた味だった。
それでも、豚丼も、牛丼なき今、安く満腹感を得ようという需要には効果があるのかもしれない。ちなみに、カレー丼はあまり美味しそうには見えなかった。

午後は、あまり記憶がないなぁ。打ち合わせに出たり、資料作りにいそしんだり、それでも気付いたらいつもより少し長く会社にいた。

帰宅して、夕食に麻婆豆腐（昼にマーボー丼を選ばなくて良かった）、アサリ酒蒸し、キムチ。キムチは白菜キムチと共に珍しい長芋のキムチ。なかなか美味しいけど、長芋はキムチに成り切っていない。それが良いところでもあるように思う。
ビールと缶チューハイ・グレープフルーツ。朝方は、先週暴飲暴食が過ぎたから、今週は少しアルコールを控えようと思っていたのだが、夜になるとついつい飲んでしまう。明日からしばらく節制しよう。

食事をしていたら、妻が「こんな手紙が来たの」と宛名も差出人もない白い封筒を手渡した。封筒の中には１枚のコピー用紙。文面は次のようなもの。
「以前ご通知いたしましたとおり、当マンションのオーナーが○○○○に変わりました。つきましては、大変勝手ながら、今月から２か月分を下記口座に振り込んでいただくようお願いします。従来、自動引き落としの方も対象ですので、お手数ですがお手続きをお願いします。（以下、口座番号）」
オレオレ詐欺とは幾分違うが、似た類の手口。ここは基本的に分譲マンションだし、こんな単純な手口に引っ掛かるものだろうかとも思うのだけど、まぁ、やっぱり下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるのだろう。
かくいう私も、学生時代に、「大家さんから依頼されて防災台帳を作っています」というパンチパーマのお兄ちゃんに危うく消火器を買わされそうになったことがある。家族構成、職業、居住年数等聞かれるままに答え、最後に確認のため署名捺印してくださいと言われて従ったら、それが消火器購入の契約書だったのだ。だいぶ凄まれて恐い思いもしたけど、幸か不幸か払うお金がなくて難を逃れた。
学生時代に住んだアパートは手続きはすべて不動産屋で済ませたし、家賃も振込みだったので、大家に会ったことがなかったから、「大家に依頼されて来ました」といえば、「そんなものか」と思ってしまった。
後でこの話を近所に住む友人にしたら、「えぇー、あれって嘘なの？ ２万円も払って買っちゃった。お陰で、今月はご飯と納豆だけの生活だよ」とぼやいていた。
彼みたいな人が騙されるのだろう。

そうそう、今夜から再び家族３人の生活。従弟が帰った途端に、娘が甘えてくる。従弟と遊ぶのに夢中だったこともあるのだろうけれど、見栄っ張りの娘は従弟の前でお姉さんぶっていたかったのだろう。
娘は今日から塾の春期講習だ。


満腹、満腹