我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も食った飲んだ。

目覚めたらぐったりしていた。
単に眠いだけという説もあるが。

今週は色々あったから休もうか？
でも、昨日も出張でいなかったから、出ないわけにも行かない。
そうだ、朝だけ行って急ぎの用を片付けたら、さっさととんずらしよう。

前日比３００グラム減。
こうして毎日の体重の変化をみると、プラスマイナス１キロぐらいは誤差であることが分かる。
それでも、毎朝の体重の変化を見るのが楽しみになりつつある。

朝食はプロテインダイエット。

出勤途中、銀座線の中で椅子に腰を下ろしたら、斜め前のスーツ姿の男のベルトが目に付いた。
目に付いたのは正確にはベルトではなく、銀色に光るバックルだ。

アルファベットのＧを２つ重ねたような意匠。
グッチだろうか？

それが大きいのである。
直径５センチ以上はあるだろう。横幅なら１０センチ近くあったかもしれない。
丸っこい形がふたつ並んだそのバックルは、まるで仮面ライダーの変身ベルトのようだ。

見ているこちらがちょっと恥ずかしい。

出社したら、やはりやらなきゃならないことが結構ある。
それでも、恵比寿ガーデンシネマのタイムテーブルを覘いて、午後からはウッディアレンを見に行く気になっていた…のに。

若者が「この前の資料、少し間違ってました」と申告。
「午後には帰ろうと思ってたのに。仕方ない。待っててやるよ」。

昼食は、焼き魚か煮魚が食べたい気分。
さて？
店が浮かばない。
築地に行けば魚系の定食屋は何軒もある。
でも、築地は高い。
世の中の人は築地に行けば美味しい魚を安く食べられると思っているが、そんなことはない。
美味しい魚を食べようと思ったら築地でも高いお金を払わなければならない。

そういえば、新宿のおもや（住所は渋谷区だが）も、美味しい魚を食べさせてくれたが、高かった。
小鉢を一つ二つ付けると鰻重ぐらいの支払いになった。
それにあの店は、狭かった。
皆で肩を寄せ合うようにして食べるのが難点。
さらに言えば、密かに新宿の３ババのひとりと呼ばれていた女将が、好き嫌いの分かれるところ。
とはいえ、今でもたまに食べに行きたい気もする。

閑話休題。
東芝ビルの下に行けば何かあるだろうと向かった。
そして、あった。

カウンターだけの定食屋の前に４人が並んでいる。
うち３人が女性。
店内も８人掛けのカウンターの半分ほどが女性である。

メニューはといえば、焼き魚定食、煮魚定食、豚ナス炒め定食、和風オムライス定食、小鉢定食など典型的な定食屋。
それでいてこれだけ女性度が高いとなると期待が持てる。

私はさば味噌煮定食にしてみた。
メインのほかに、昆布の小鉢、胡瓜の漬物、油揚げと大根とワカメのたっぷりと入った味噌汁。
お茶が熱いのと冷たいのと選べるのもちょっとうれしい。

そして、味も合格点、というか結構美味しいのである。

他の客がご飯大盛を注文。１００円増しらしい。
そしたら、マンガのようにドンブリにてんこ盛りのご飯が差し出された。
私自身あの大盛丼飯を食べる気はしないが、なんだか見ていて好ましい。

良い店を見つけた。
店の名は「食事処きっど」。
また来よう。

そして午後。
結局帰れなかった。
しびれを切らして若者に作業状況を確認したら、「Ａさんに確認を取らなければならないのですが、午後から帰ったみたいなんです」と言う答え。
やられた、先を越された。
Ａさんとは昨日も火曜日も一緒に出張に行った技術屋だ。
と思っているうちに、次々と雑用が降って来て、とうとう帰れなくなってしまった。
やれやれ。
ま、来週は殆んど会社いないので、休んだら休んだでつらいことにはなっていたのだけれど。

帰宅して、ソーセージとポテトの炒め物、レタスとキュウリのサラダ、納豆ご飯、ビール。
最近妻はレタスをよく買ってくる。
かつては、「レタスなんて水分ばっかりで、食べても殆んど栄養補給になんてならないから、買うだけ無駄」と言っていたのに。
どういう心境の変化だろう。

晩酌に、オールモルト。
娘を怒った勢いで、チョコパイまで食べてしまった。


満腹、満腹