我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も食った飲んだ。

昨晩、胃の痛みで目が覚めた。
チリチリと焼けるような痛みが下から上に広がっていく感じ。
起き上がって胃薬を飲むか、せめて水の一杯でもとも思ったが、耐えられないような痛みでもないし、ここでベッドから出たらしばらくまた寝られなくなりそう。
上半身だけ起こしてベッドに腰掛けると、チリチリ感が下がっていった。
いつまでもそうしているわけにもいかず、まだ痛みはあるものの再び眠りについた。

そして朝、痛みはない。

体重は４００グラム増。
昨晩のポテトサラダの食べ過ぎが原因だろう。

ただ、胃が痛むようなものを食べた覚えはない。
酒だって昨晩はビール１本だった筈。

朝食のプロテインダイエットとコレステロール薬のほか、念のため、胃薬を飲んで家を出た。

電車に乗っているうちに、胃の調子が悪くなる。
といっても、痛いとか気持ちが悪いというほどでもなく、多少不快感があるという程度だが。

歳は取りたくないものだ。

出社後も不快感は続いたが、食欲はある。
昼食はきっどで焼鮭定食。

いつものごとく味噌汁も小鉢も漬物もＯＫだが、今日は鮭とご飯にいまひとつ喜べない。
ご飯に幾分艶がなく、くたびれているように見える。
鮭は少々水っぽい気がするのだ。
不味いというほどじゃない。
私の体調のせいかもしれない。

そんなこんなで午後はダラダラと過ごす。

終業時間が過ぎて間もなく退社。
今夜は、居合の先輩からチケットをいただき東京ドームに巨人対広島戦を見に行くのだ。
野球観戦は随分と久し振り。
球場どころか最近ではＴＶ観戦も何年もしていなかった。
数週間前に、見ようと思っていた番組が野球の延長で伸びていたため、実に久し振りに巨人戦の中継を見て驚いたものである。
何に驚いたって、巨人の背番号３０がマウンドにいるのに、解説が江川。
じゃあ、あの背番号３０は誰なんだって。
江川が引退していたのを知らなかったとは言わないが、背番号３０って永久欠番になったのではなかったのか…

とにもかくにも、５位が確定したチームと最下位が確定したチームの消化試合。

ちなみに、広島。
未だに広島東洋カープというのだね。
ＭＡＺＤＡが東洋工業という社名を捨てたのはもうはるか昔のことじゃなかっただろうか。
それでもカープは東洋を名乗っている。
若いファンはなぜ東洋なのか知らないのじゃなかろうか。

試合はともかく、目が行くのはビールの売り子の女の子たち。
ただでも歩幅の合わない歩きづらい段になった通路を、大きなビールタンクを背負って何往復もしている。
大変な重労働だろう。
中には疲れた表情の子もいるし、もういやって顔の子もいる。
そんななかでレベルが高いのがＹＥＢＩＳの売り子たちだ。
さすがはプレミアムビール。
ひとりの子はニコニコというのではないけど、絶えずアルカイックスマイルを浮かべている。
元々弥勒系の顔ではあるけれど、なんともいえず優雅な微笑み。
球場のビールの売り子にしておくのは場違いな子だ。
もうひとりのＹＥＢＩＳ嬢は美形じゃないけど愛嬌があってよろしい。

というわけで、ビールを２杯と中華弁当。
弁当は崎陽軒のもので１３００円。
弁当としては１３００円は高いけど、ドームだと思えばそんなものかと諦めもつく。
そして、この弁当。実にボリュームたっぷり。
品数も多く、ちょっとした中華のコースを食べたぐらいの満足感が得られる。
これなら、１３００円も高いとはいえないかもしれない。

で、試合はというと。
広島が野球に勝って勝負に負けたというべきだろう。
巨人は散発のホームラン２本で３得点。
他にはまたく見るべきところがなく、広島に押さえ込まれたといって良い。
他方、広島は何度となく得点圏にランナーを進め、ホームランと言わずとも、たった１本内野を抜けていれば楽に勝てた試合である。
それなのに、ここぞという場面で打てないのだ。
最終回だって、２，３塁に走者を進めながら、最期は空振りの三振でゲームセット。

ほとんど攻めることができなくても、ホームランで点を取る巨人と、攻め込みながら決め手に欠けて点を取れない広島。
所詮、野球は点を取れなければ勝つことができない。
それが、今シーズン弱いながらも５位になった巨人と、ホームラン王や最多勝投手争いをする選手を擁しながらも早々と最下位を決めた広島の差なのだろう。

まぁ、どんぐりの背比べではあるのだけれど。

とはいえ、久々の野球観戦。
なかなか楽しかった。


満腹、満腹