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我食べる、故に我あり ~ 中国の故事 (嘘)

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2005年11月15日
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カテゴリ:牡蠣

あぁ、今日も食った飲んだ。

昨日、順調に痩せてきていると書いたら、今日は腹回りがたるんでいる。
何事も慢心が一番危険である。

というわけで、今日は牡蠣フライはお休み。
牡蠣フライも揚げ物だから、週に3回ぐらいに抑えておこう。

向かったのは、銀座のはずれ、京橋の手前の昭和通を少しだけ入った場所。
小さめの木戸が目印だ。
1丁目の煉瓦亭の近くなので何度か前を通り過ぎて気になっていた。
気になっていたのは、坦坦麺である。
チラシには「必ず、病み付きに!!」と書かれている。
「美食同源 銀座 小はれ日より」というのがこの店の名だ。

腰をかがめて中に入ると、地下へ続く階段。
ちょっと秘密めかしているが、地下に下りてしまえば小ぎれいで案外と開放的な店。

坦坦麺を注文。
まずはサービス?の小鉢。
驚いたことに、地鶏の足先である。
指が3本広がって、醤油煮になっている。
ゼラチン質たっぷりで美味。

その昔、誰かの香港食べ歩きエッセイで、アヒルの水かきの醤油煮がプルンプルンして美味しかったというのを読んで以来、アヒルの水かきに憧れているのだが、いまだ食べたことがない。
その代わり、10年ほど前にまだ赤ん坊だった娘を連れてハワイに行ったときに、地元のフリーペーパーで見て出かけた中華料理屋で鶏の足先を見つけ(英語で何と書いてあったかは忘れた)、注文すると山ほど爪の付いた鶏足が出てきて、美味しかったけど閉口した覚えがある。
娘も美味しそうにしゃぶっていたが、さすがに覚えてはいないようだ。

サービスなので足3本分だけだったけど、倍量あったらご飯1膳ぐらいは食べられそうだ。

さて、メインの坦坦麺。
まずはスープを一口。
思ったほど辛くない。
辛さよりも、かすかに酸味を感じる。
まだ青さの残るトマトの酸味?
トマトが入っているわけではなさそうだが、青々した野菜のような酸味が口の中を洗うように過ぎていった。
麺は細めの硬め。

なかなか良い。
必ず、病み付きとまでは言わないが、これなら時々食べに来ようと思う。

ただ、レンゲ代わりの金属製のサジが失敗だ。
底が浅くて、スープをすくって口のそばまで持ってくる間に、ポタポタ垂れる。
仕方ないので行儀が悪いが、顔を近付けてスープを飲んだが、これまた実に飲みにくい。
とうとう耐えられずに、丼ごと持ち上げて飲み干した。

ところで、この店にいる間ずっとかかっていたBGM。
初めて聴くように思うが、でもどこかで聴いたことのあるような、そしてちょっと古臭さを感じる曲が続く。
聴くともなく聴いているうちに、はたと気付いた。
そうだ、これはコムロだ。
妙にノリはいいのだが、今となっては野暮ったい。
なぜあんなに流行っていたのだろう?


夕食は、なにやら細々したものが多数。
メインは今年初めての生牡蠣である。
小ぶりの牡蠣に酢橘をギュッと搾っただけで、あとは何もつけず、あっという間に6,7粒をペロリ。
今日も酒がなかったのが痛い。

牡蠣フライは好きだが生牡蠣は苦手な娘が、私が美味しそうに食べているのをみて一口だけ食べてみたいと言うので、小さめのを半分だけ口に入れてやった。
すると、顔をしかめて「口の中が海の味になった」。
そのとおり、それが牡蠣の良さだ。
だけど、子供向きではないかもしれない。
それでも、この歳で海の味が分かるなら、大人になったら牡蠣好きになるに違いない。

他には、カツオが2切れ、一口串カツが2本、モヤシとキュウリの胡麻和え、肉豆腐、ご飯、ビール。

台所の奥の台の上に、私を試すかのようにアンドーナツが1個残っていたが、さすがに思いとどまった。


満腹、満腹







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最終更新日  2005年11月15日 22時39分45秒
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