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テーマ:今日のご飯♪(2324)
カテゴリ:いろいろ
あぁ、今日も食った飲んだ。 静かに雨の降る土曜日。 少しばかり肌寒い。 ZAZIEが「散歩に連れてってくれないの?」という表情で私を見るが、雨だから仕方ない。 昼食は親子うどん。 つまり鶏肉入り卵とじうどん。 それと、稲荷を1個。 娘を塾に送り出した後、妻がどうした風の吹き回しか一緒に若冲を見に出かけようと言う。 いつもなら、見たければ私など誘わずに一人で出かけるのに。 先日も娘が言っていた。 「お母さんって、変態エロスなんだよ。裸の女の人の絵がいっぱいの本買ってきて眺めてるの。しかも、その絵を書いてる人が丸メガネでおかっぱ頭の変態ぽい人なの」 妻は藤田嗣治展に行ってきたようだ。 電車の中では坪内祐三の「一九七二」を読み耽る。 近年稀に見る、読んでいて興奮する本だ。 ただ、この本、作者が書いているように、「1972年以前に生まれた人となら、たぶん、歴史認識を共有出来る気がする。だが、それよりあとに生まれた人たちとは、歴史に対する断絶がある。たぶん。」という本だ。 実際のところ、1972年生まれの人間が1972年の出来事を覚えている筈はない。 その年の出来事を振り返りながら今を考えるこの本を、リアリティをもって感じられるのは私ぐらいの歳の人間がギリギリだろう。 当時8歳である。 「3時のあなた」だったか「3時にあいましょう」で、浅間山荘に打ち付けられる鉄球の映像を見たことを覚えている。 他方、我が娘。 9.11テロを事件としては覚えていても、WTCに旅客機が突入する映像を見たことは忘れてしまったようだ。 我が家で最初にそのことに気付いたのは娘だったというのに。 「いま飛行機がビルにぶつかったよ」 娘の言った言葉に反応して、すぐさま画面を見たもののそれらしい様子は見えなかった。 「そんな筈はないだろ」 「でも、見たもん」 「ぶつかったように見えただけだよ」 そんな会話を交わしているうちに、もう1機が。 当時娘は小学1年生だった。 あれほどの衝撃映像であっても1年生ぐらいだとしばらくすると忘れてしまうものらしい。 とにもかくにも、「一九七二」 40代以上の方にはお薦めの一冊である。 大手町で地下鉄を降り、パレスホテルの横を抜け、大手門から皇居三の丸に入る。 公開中の若冲は陛下のコレクションなのだ。 さすがに陛下である。臣民のために貴重なコレクションを無料で公開してくれている。 若冲だけでなく、応挙や探幽もあるが、点数は20点ほど。 これだけ濃密な作品群であるから、これぐらいの規模が良い。 それにしても若冲のパラノな筆致はすごいものだ。 ついでに隣の売店も覗いてみたら、菊やはまなすのお印の付いたオリジナルグッズがとてもお買い得な値段で売られていて、なかなか楽しめる。 皇居を出て丸の内へ。 ミクニズ・カフェでスパークリングワイン、赤ワイン、プロシュート・サラミ・パテ・鴨肉の盛り合わせとパン。 ほんの軽くワインを1杯と思って入ったのに、盛り合わせは想像を超えて「盛り」が良かったし、パンもサービス。 何の説明も聞かずに頼んだグラスの赤ワインも案外良いもので、ちょっとうれしくなる。 ただ、残念なことに、ビルの建替えのため丸の内のミクニは今月一杯で閉店だそうだ。 帰宅して、うたたね。 まだお腹は空いていなかったが、塾から帰った娘が空腹を訴えるし、ミクニで食べてきたことを言えば娘が怒るので、素知らぬ顔で夕食。 小さめのステーキとソラマメ、茹でた新ジャガ、ミクニのパン、ビール。 娘はジャガイモにたっぷりとトラピストバターを付けて食べている。 もちろんそうするのが一番美味しいジャガイモの食べ方であるのを知り尽くしている私であるが、最近また体重増加傾向にある身としては慎まなくてはならない。 軽く塩を振るだけでも十分に美味しい。 あぁジャガイモってなんて美味しいのだろう。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月27日 22時16分08秒
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